もはや説明不要のレジェンドとも言うべき存在、和歌山の津村さんですが、独自の観望スタイルとそれに特化した自作機材は必見!

しかし、リアルでお会いすると「単なる望遠鏡自作好きのおっちゃん」として気軽に話ができる気さくなお人柄であることでも知られています・・・いや「単なる」は失礼か(笑)。

会場でもその独自ノウハウを惜しげもなく若手天文家にレクチャーする姿が見られました。
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津村さんと言えば50㎝とは思えない超小型・軽量の自作トラス望遠鏡が有名ですが、
津村さん50㎝
トラスを組み上げたまま車載し現地での組み立てが迅速に行えるという、トラス望遠鏡の運用に一種のブレークスルーを提案しておられます。

最近、この50㎝用のポンセットマウントを製作されたそうで持参しておられたのですが
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「これあかんわ。ずっと追尾なしで見てたから余計な動きして面倒でしゃあない。全然使ってへん」との事。なるほど、数十年にわたる観望キャリアでもはや手動で追尾するのが無意識下のものになるほど熟練し、そうなると自動追尾がかえって邪魔に感じてしまうのだな、と。そう言えば55㎝双眼のにゃにゃにゃさんも同じようなこと言ってたっけな・・・

今回、観望用ライトを製作し(10個ぐらい?)販売しておられました。
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これは組み立て・撤収作業用の白色光、観望中に使う赤色光(660nmの赤色LED、しかも照明ムラが出ないようにLED表面がヤスリ掛けされてる親切仕様)の2WAY照明がボリュームで調光できるという優れもので、壊れた時の予備スイッチなども付属し、なんと2000円! 安すぎるからもう少し高くてもいいんじゃないですか? の声もあったほどですが、ご本人
「これでええんや。こんなもんや」と譲らず(笑)。

当方ももちろんゲットしましたが、このアイテム情報は口コミであっという間に広がり、一瞬にして完売となりました。

さて、夜間の観望会の時も50㎝の口径は威力を発揮しておりました。
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(これは接眼部のアイピース置きのとこ。残念ながらこの画像しかありませんでした)

ところで、当日は土星や木星が良く見えたのですが、そう言えばと思い出して「あ、津村さん、確か惑星はご覧にならないのでしたよね?」と伺うと案の定「見ん!」という力強いお言葉!(笑)

しかし、その後当方の6㎝F15アクロマート+ハイゲンスで土星をご覧くださり
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「おお、よう見えるな!」とのたいへんレアなご感想をいただきました!

さて一夜明けた翌朝、朝食・コーヒーはなんと横置きにした50㎝望遠鏡の架台部分がテーブルになるという多目的運用!
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さらに津村さんご自身が栽培されたマクワ型メロンがふるまわれます。
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メロンのさわやかな甘みと共に、朝から何人かの方との望遠鏡談義、至福の時間を味わったことでした!

続く!