天気が良いので、コロナドP.S.T.を出してきました。まずは眼視で見てみます。 IMG_5104
うん、今日は光球面の模様が見えますね。中央やや南の部分に大きな白斑があるのもわかります。一応、iPhoneのカメラでコリメート撮影してみましたが、コントラストが低いので写りませんでした。
IMG_5105
 眼視でもやっと見えるくらいなので写らないのは仕方ないでしょうか。

まあ、もともとコロナドP.S.T.は個体差が大きく全然見えないのもあるみたいですから、一応、うっすらとでも模様の確認できる自分のは及第点と言えるかもしれません。
枚数を多く撮影して、コントラスト調整やコンポジットをおこなうことで画質の良い写真を得ることもできると思います(ただし、それをやる根性がありません)。

ちなみに、これは、114中野さんの「極上P.S.T.双眼」です。
IMG_4803
何が「極上」かというと、数本のP.S.T.を入手(!)されたうえで、一番よく見える2本を選んで双眼太陽望遠鏡にした、という逸品なのです。 8月の原村でも見せてもらいましたが、「ベストなP.S.T.×2」による視認性の向上で、下手なダブルスタックよりもよく見える(ダブルスタックも個体差があるらしい)という下剋上な機材になっています。 これぐらいのパフォーマンスがあれば一般ギャラリーの方に見てもらってもインパクトがあるのですけど。

さて、それはともかく、今日は快晴時の「P.S.T.+Revolution Imager R2」での電視観望が一般ギャラリーの鑑賞に堪えうるか? を検証するのが目的です。
IMG_5141
例によって、モニターへの写り込みが激しいので、迷光を防止するために黒画用紙で筒を作ってみました。
IMG_5143
これで、見ながらCCD本体とモニターのコントラストや明るさを調整すれば、模様が浮かび上がってくるはずですが・・・・・
IMG_5145
どう調整しても、見えてこないですね・・・・・これならまだ、うっすらとでも眼視で見てもらった方がいいか。
ただ、マニアックな観察眼を要求することになるので、一般ギャラリーには難しいです。

取りあえず、模様も見えない上に写り込みで見づらいモニター面を見る必然性はありません。
残念ながら当方の環境では、太陽電視観望は曇りの日に雲の通過を見る方が面白い、というかなり本末転倒な現状(笑)となってしまいましたね 。

光球面での模様も眼視では見えているのだから、撮影や画像処理のやりかたによっては出てくるのでしょうね。

Revolution Imager R2はCCDカメラに画像処理の機能が内蔵されているので、比較的簡易な処理にとどまるのはは仕方ないと思います。
結局、CCDカメラをパソコンにつないて外のソフトできめ細かい画素像処理をすることになるのでしょうか。でも、それだとせっかくの簡便性が損なわれてしまいます。

Revolution Imager R2による電視観望、何とか面白い運用方法を探してみたいですね。
現状、実用性があると思われるのは月面のリアルタイム観望ぐらいなので。
当初の目的であるDSOの電視観望はもう少し追い込んで、何とか一般ギャラリーに興味を持ってもらえるような使い方を開発したいところです。