ケンコーR64フィルターです。
自分は55mm径のを持っています。
これを電視観望における分子雲の表現に使えないかというのが今回のテーマになります。
R64のようなローパスフィルターはある一定より長い波長の光を通します。
ここでZWOのサイトにて、現在使用しているASI294MCの分光感度曲線を見てみますと
仕方がないので、同系統(?)と思われる、ASI224MCのグラフで代用。
これはひょっとして、R64フィルター使用により
HⅡ領域が赤く、分子雲が白く写るんじゃ・・・?
とまあ、いつもこのような都合の良い皮算用をしては玉砕するんですけどね(笑)
まあ、その辺は検証結果を待つとして、ちょうどフィルター径が55mmである、手持ちのシグマ55-200mm、F4-5.6にR64フィルターを装着。
200mmが無理そうでしたら、広視野にスイッチします。先日も使ったCANON EFS18-55mm、F3.5-5.6で。
R64は干渉フィルターではないので、広視界で周辺視野に入射角がついても周波数シフトが起こらないのは強みでしょうか。
あとは、明らかにレンズ設計上の「想定外」と思われる640nm~1000nmくらいの範囲でピンボケが起こらないかどうかですね。
フィルム時代の昔のレンズって赤外写真を”一応”想定して、ピント補正用のRマークというのがあった(ファインダーでピントを合わせたのち、手動でRマークまでピントを移動する)のですが、オートフォーカスになってからは意味がないのでしょう、最近のレンズでは見られないですね。さらに、最近のデジカメではいろいろ悪さをする赤外域をあらかじめフィルターでカットするので、完全に赤外を使う想定がなくなったと思います。
いずれにせよ、もろもろの問題は実際やってみたらはっきりしますので、今晩にでも実施予定です!
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沼澤茂美さんによる希代の名著、セレストロン20cmF1.5シュミットカメラによる、1993年刊行の
おうし座の超新星残骸Sh2-240なんかは、この本で初めて存在を知りました。
(ちなみに、この作例はケンコーR64フィルターではなく、フジSC64を使っているみたいです。)
コメント
コメント一覧 (2)
シベットさんエネルギ-ありますね。記事楽しみに読んでます。
仕事が忙しくで部屋に籠りきりで、とうとう遠征は5月の連休が最後となってしまいました。
今年の目標が5月の連休で終わったので腑抜けになってしまった様です。
来年に向け新しい目標を探す必要がありますが宇宙より3Dにドハマりしそうです。
uwakinabokura
が
しました