「時短」、とか言いながら今日はなんやかんやで2時間くらいやってしまいました・・・・

というわけで、昨日、プアマンズHα干渉フィルターを作ろうとして自滅しましたが、このコンセプトをもう少し継続します。今日はシャープカットフィルターとしてR1とR64を使い、これらとUV/IRカットフィルターとの組み合わせでHα単色光のみを通すことによりHⅡ領域を狙う作戦は昨日通り。
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レンズは、スーパータクマー105mmF2.8を使い、「ASI294MC+AZ-GTi経緯台+SharpCap」による電視観望での検証です。
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まずは、R1+UV/IRから。105mmの画角でバーナード・ループからM42あたりの範囲を狙います。
m42 r1 8s
あー、だいぶ寂しい感じですね。40年前のコダック・レコーディング2475フィルムがこんな写り方でしたかね・・・藤井旭さんの作例で見ただけで使ったことないですが(笑)

では、R64+UV/IRでは?
m42 r64 8s
お! さすがR64、かなりコントラストが向上して、バーナード・ループも出てきましたね! しかし、レトロ天体写真の雰囲気は相変わらず。まあ、結局今日も、そう簡単にはプアマンズ干渉フィルターなんて作らせませんよ、というオチでした(笑)。

さて、その悔しさをぶつける場所がないので、何というか本気を出してやろうと思いまして・・・Nickさんからお借りしている、バーダーのHαフィルターを出してきました。
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しかもこれ、最高に尖がった半値幅3.5nmのバージョンです。
このフィルターは当然単独で使います。さて、そのパフォーマンスは・・・?
m41 3.5nm 32s
まあ、こうなりますよね・・・・ライブスタックの途中でAZ-GTiの追尾が止まって(たまにこういうエラーを起こす)右下が切れてしまいましたが、もう完全に素人相手に本気出す勢いです!

ただ、3.5nmはやっぱり露出時間を食いますね。F2.8の16秒でもやや露出不足で、32秒かけて適正、それを46スタックしたので上の画像に20分ほどかかっています。
Hα単色光の白黒画像は「THE DEEP SKY」っぽくて個人的には非常に好きなのですが、時間がかかり過ぎますし、白黒は一般ギャラリーには受けないだろうな、と思います。Hα単色光は自分向け、ですね。いや、待てよ、FDレンズで85mmF1.2というのがあるみたいだから、これなら32秒が8秒で済むかな・・・これだと85mmの焦点距離+ASI294MCのセンサー面積で、沼澤茂美さんの300mmF1.5シュミットカメラに近い画角が得られそうだ、本当に「電視観望版 THE DEEP SKY」が実現するかも?! 

とまあ、それはさておき、やっぱり一般向けにはカラーでしょう、ということで、この後別のフィルターの検証を行いましたが、その模様は次回更新にて!