月齢14で限界等級も2等星くらいですが、晴れているので、CanonFD 50mmF1.4+QBPフィルターにて固定電視観望をおこないます。
kumo
ときおり雲が流れていきますが、おおむね晴天。三脚の雲台を振るのに伴ってパソコンモニター上の映像も「準リアルタイム」で流れますので、オリオン座をすぐに探すことができました。しかし、この50mmF1.4はごらんのように輝星が歪みます。画面右上隅のベラトリックスなんか悲惨な形になっていますね。しかし個人的には、微光星が思いのほかシャープだったのであんまり気になりませんでした。

雲が流れ去るのを待ってライブスタック開始。4秒露出。
akaharo
あー想定通りの赤ハロです。8cm屈折の時と違って、UV/IRカットフィルターをかけても赤ハロがなくならなかったので、今回は赤外線?ではなく、単なるレンズの色収差のような気がします。

しかし、どうにも赤い星雲の写りが悪いです。F1.4 で4秒ならF2.8 では16秒相当。これだけ露光したら普段ならバーナードループとかすごく出るんですけど、ほとんど出てないですね。月齢が影響しているのかなあ・・・しかし今まで満月でもデュアル・ナローバンドを使ったらほとんど関係なく写ったし・・・

ここで早くも「最後の手段」、Hα7nmフィルターに交換して4秒露出
Ha4s
あー、やはり単色光なので色収差が廃されて、星像がかなりシャープになっています。これならF1.4開放でも使えますね。しかし、やはりバーナードループの写り等は今ひとつ。一番濃い部分しか見えません。

せっかくの「本編」なのですが、良く理由が分からないまま、かなりの期待外れに終わりました。また日を改めて再チャレンジしようと思います。