P.S.T.ブースターという言葉を勝手に作ってしまいましたが、これは、コロナドP.S.T.に使用して太陽光球面の模様のコントラストを上げるフィルターのことを示しています。で、「P.S.T.にはすでに、ERF・エタロン・BFと3種類のフィルターが入っているではないか。これ以上何のフィルター入れようと言うのかね?」と普通は思うじゃないですか。自分もこれ以上P.S.T.にフィルター追加するなんて考えもしなかったのですが、それをやり、しかも結果まで出している人がいたのです。

もちろん「ほしぞloveログ」のSamさんなのですが、記事はこれです→3.5nm Hαフィルターの活用: 太陽撮影時に実際に役立つ実用編。この記事では、P.S.T.にバーダーのHα半値幅3.5nmのフィルターをつけた電視観望で明らかにP.S.T.のパフォーマンスを向上させておられます!

うちにもP.S.T.は一台あるので、こんなおいしい話を逃す手はありません。
IMG_6015
今回は、AZ-GTi経緯台に載せてみましたが、よく見るとコントロールアプリのSynScanに「太陽」のメニューがないです。仕方がないので近いと思われる「水星」を自動導入し、手動で太陽を入れました。

使うフィルターは手持ちの31.7mmをほぼフル動員。
IMG_6063
これらのフィルターを、ノーブランドのPL17mmに取り付け、24倍の眼視で確認します。
IMG_6070
さて、わたくしの主観になりますが、使用したフィルターの効果を一覧にしてみます。
◎:明らかにコントラスト向上 〇:効果あり △:変わらない? ×:かえって見にくくなった  です。

バーダーHα7nm ×
バーダーHα12nm 〇
SVbony CLS ◎
SVbony UV/IR △
サイトロン QBP 〇
NEEWER ムーン&スカイグロー △
NEEWER BLUE ×(しかも暗い)
NEEWER GREEN ×
NEEWER YELLOW △
NEEWER ORANGE 〇
NEEWER RED 〇
NEEWER CPL ×(しかも暗い)

ということで、なぜか「SVbony CLS」の優勝という全く想定外の結果になりましたが、これの使用時は明らかにコントラストが上がり、自分のP.S.T.史上最高の見え味を示しました。全く、このフィルターの底知れぬ汎用性とコストパフォーマンスはどこまで突っ走って行くんだろう・・・

しかし、〇を付けたのもまずまずのコントラスト向上があり、特にNEEWERの1599円激安フィルターセットに入っていた、シャープカットフィルターと思われる「ORANGE」と「RED」で効果があったのも驚きでした。

逆に、大本命のHα7nmがだめで、Hα12nmが効果ありもよくわかりません。Samさんで実績のあるHα3.5nmも2インチのならあるのですが、筒先に置くと同じ条件ではないので今回は試してません。

とにかく、各フィルターの特性と、コントラスト向上効果に全く法則性が見つけられず、とにかく、うちのP.S.T.に「SVbony CLS」を使えばコントラストが上がるようだ、という経験則のみが残った形です。肝心の観察結果でさえ、あまりの意味不明さに、本当にこうだったのだろうか? とだんだん自信が持てなくなってくる始末(笑)。

しかし、このままではあまりにも主観的な情報に留まるので、最も効果の高かった「SVbony CLS」で、電視観望を行って画像を載せることにします。
IMG_6068
この時点でもう日が沈みそうになっているので急いで準備します。
ビクセンのバローTを使って「SVbony CLS」を取り付けたASI294MCをセット。
taiyou
スケール的にはちょうどいいぐらいですか。しかしどこでピントが合うか今一つわからない・・・
ライブスタックのアラインフレームをオンにしてるとスタックできない(星がないから?)のでオフにして・・・色を消して・・・と。
koukyuu
うーん、うまく出せないなあ・・・拡大したら?
koukyuu2
これ模様出てるんですかね? Hαの吸収線が模様になって現れるんだかな? とかそんなことを考えながら、画像処理の試行錯誤をしているうちに・・・日没。

本当はCLSオフの状態での画像と比較しないと意味がないのですが、自分の技量では同じ条件で画像処理できそうにないから、今のところ客観的なところが提示できなくて申し訳ありません。 

結局、太陽に関しては素人同然であることを露呈しつつ、本日は終了しました。

P.S.T.をお持ちの方は、いろいろなフィルターをつけてみたらパフォーマンスの向上があるかもしれませんが、何分、太陽のことで危険も伴いますので、試行の際は安全に十分注意して自己責任でお願いいたします。