先日、電視観望に使うパソコンの選び方に関して記事にしたところ、多くの方からたくさんの情報をいただきましたので、それらを自分勝手に解釈して、SharpCapで電視観望をおこなうためのパソコンの新規導入にあたっての方向性を考えたところ・・・

①中古を買う
屋外使用のため夜露や衝撃を受ける可能性が高い。他の目的には使用しない電視観望専用パソコンとし、中古を使い捨てにするつもりで臨む
②SSD仕様
HDDと比べて動作が速い模様
③USB3.0ポートが2つ以上
もともとがwin7である機種にwin10を乗せ換えて販売している中古パソコンでは、そもそもUSB3.0が使えない場合もあるので注意
④RAMが8GB以上
SharpCapの推奨設定が8GB以上、となっている

などの条件が浮かび上がってきました。
後、中古バッテリーの寿命だとか、ディスプレイの解像度とかHDD容量も多い方がいいだとか、欲を言えば限りがないのですが、①~④を考えて、出した結論がこれ。
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Win 10搭載 Panasonic CF-NX2
第三世代Core i5-3320M 2.6GHz
新品メモリー:8GB
新品SSD:256GB
12型ワイド液晶
無線搭載
USB3.0
税込み25,800円(中古)

というスペックのもの。実際に届いた商品はかなり使用感のあるCF-NX3のキャビネットにおそらくSSDやメモリーを入れ換えたリサイクル的な品と思われます。
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画像ではわかりにくいですが、結構ボロい外観です(笑)。

そして、ディスプレイ中央やや右下にドット落ちというか、常時点灯している液晶が・・・
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あ、アップしたこの画像ではつぶれて見えませんね。
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ここです。位置が位置だけに、かなり気になります。

液晶製造の場合のドット落ちは宿命だそうですので、中古でもあるしクレーム入れてもたぶんダメなんですけど、一応返品の請求をしてみましたところ
この度は弊社商品をご購入頂きまして誠にありがとうございます。
ドット抜けが有るとの事で画像添付頂き誠にありがとうございます。
誠に申し訳ありませんが保証書にも記載の通り、中古品のためドット抜けに関しましては
保証外となっておりますので何卒ご理解頂きます様お願い致します。

という、完全に想定内の返答でした(笑)。実店舗で現物を確認していれば絶対買ってないのですが、中古ネット通販のやむを得ない部分なんでしょうね。仕方ないのでこのまま使います。

さて、気を取りなおして実戦投入です。

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キャノンFD50mmF1.4(絞りF2.8)、サイトロンQBPフィルター、ASI294MCによる、固定電視観望になります。

残念ながら、晴れてはいるものの雲が飛び交う天気。
ori4s
右下は飛行機の軌跡でしょうか。

晴れる瞬間を捉えて、4秒露出で
ori4s5
もうほとんど沈みかけのオリオンなのでさすがにカブリが強く、あんまりコントラスト上げられませんね。画像処理の操作の反映はこれまで使っていたパソコンよりだいぶ速くなっていて、体感速度1.6倍? くらいでしょうか。しかし、今日はUSBの延長ケーブルが2.0仕様なので、USB3.0の延長ケーブルを導入してから評価すべきでしょう。取りあえず、使用できることだけは確認できました。

今後、また使い勝手等を引き続き検証していこうと思います。


さて、SharpCapの推奨環境はというと

CPU:Intel Core i5
RAM:8GB以上
HDD:500GB以上
OS:Windows10 64bit
USB:3.0対応

とのことです。

以下、参考資料として、この度情報をいただいた方々の「SharpCapを使った電視観望」での使用実績があるスペックを列記していきます。
(zero3-hさん、ケニ屋さん、あっかさん、さわさん、cockatooさん、みおさん、nekomeshi312さん、智-さん、遊星居士さん、もし、間違いや問題がありましたらご指摘ください)

1. zero3-hさん
SharpCap Pro v3.2.6137
OS:Windows7 professional
CPU:Intel i5-3340M @2.70GHz
RAM:4GB
HDD:135GB


RAMが4GBですが、HDDの空き容量を確保したところ実用できているようです。

2.ケニ屋さん
HDD500GB
CPU:celron
RAM:2GB

電視観望のみならRAMが2GBでも可能なようです。

3.あっかさん
 CPU Core i5-4460T 1.90GHz
RAM 8GB
HDD1T

これはデスクトップ型です。RegiStaxで惑星の処理をするにはこのスペックでは厳しかったそうです。

4.さわさん
SSD500G
メモリ4G
SSD仕様

ヤフオクで1万程度のリース落ち? を使われているそうです。HDDよりSSDの方が早くて快適とのこと

5.cockatooさん
 CF-NX2 (Win10 64bit仕様)
メモリ:4GB
HDD:750GB

メモリやHDD容量はノーマル機のものです。中古で購入され、ご自分で手を入れられているようなのでスペックアップされているかもしれません(→ メインメモリ6GB, SSD480GB とのこと)

6.みおさん
 i5 3380M搭載のメモリ4GB

中古1.9万円、夜露でびしょびしょになるので中古に限るとのこと

7.nekomeshi312さん
東芝のDynabook R734/K
Core i7 メモリ8GB
SSD 500G

これも中古だそうですが、バッテリ―寿命やディスプレイの解像度の重要性にも言及されています。

8.智-さん
  HP(5万円)
  CPU:Ryzen3 3200U
  メモリ:8GB
  ストレージ:256GB SSD
  USBポートtype-A 3.0×2 type-C×1


このスペックだと、Sharpcap×2窓、ステラナビゲータ、SynscanProを同時に動かしても電視観望では問題ないそうです。さらに、USB3.0でAZ-GTiの接続が切れるの回避で外付のWi-fi子機を付けておられるとのこと。


おまけ:遊星居士さん
中古dynabook
Win8.1
メモリーicore7 16GB

現在これを使用しているけど、RegistaxはWindows10で動くんでしょうか? に対して

zero3-hさんより
    Registax6.1.0.8
    CPU:i7-4790K@4.0GHz
    メモリ:8GB
    Cドライブ:SSD480GB
    他HDD2TB、4TB
    OS:Windows10PRO 64bit

  のデスクトップPCでは動きました。とのことでした。

また、あっかさんより

CPU Core i5-4460T 1.90GHz
RAM 8GB,
別付グラボなし
HDD1T
    このスペックではRegiStaxはまともに動きませんでした。

との報告もあり、「別付きグラフィックボード」の有無が重要なのかもしれません。

***

さて、新しいパソコンの試用ついでに、ASI294MCを使った電視観望において50mmの焦点距離で何秒まで固定で露出できるかを確認しています。
8秒露出したものを部分拡大してみると・・・
ori8skakudai
やっぱり日周運動で流れています。4秒露出では?
ori4skakudai
ちょっと拡大率が違いますが、まだ少し流れますね。では2秒露出で
ori2skakudai
これなら点像と言えますね。ASI294MCにて50mmの固定で点像に写すのは2秒が限界という結論になるのでしょうか。いすれにせよ、固定による広域電視観望の場合、できるだけ短い露出時間で視野を振って行きたいので、それぐらいがいいのかもしれません。
(ちなみに、この画像では、赤・青・緑のノイズがライブスタックで合成されて日周運動のように出ているのもわかります)

レンズのFを明るくするのは限界がありますので、今後、CMOSカメラのさらなる高感度を期待したいところですね。