昼間の金星を肉眼で確認するチャレンジです。今回は、utoさんの「light bucket 18のblog」の昼間の金星肉眼チャレンジに対するアンサー記事になります。

まず、skysafariで確認した金星があるあたりを肉眼で、さらに双眼鏡でしばらく探しましたが、残念ながらフリーハンドでは無理でした。

やむを得ず、AZ-GTi経緯台に76mmF3.7反射、中華PL4mm70倍で自動導入。
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これはもちろん楽勝に金星を捉えています。
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拡大
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あんまりきれいに撮れてないのですが、Lambdaさんのブログで有名な中華PL4mmは非常に切れの良い惑星像を提供してくれました。

さてそれはさておき、双眼鏡のフリーハンドでは確認できなかったので、このように自動導入済みの鏡筒に置いてみてみると
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これをファインダーの要領で片目だけで確認しつつ、そのまま視野を見ながら方向をずらさずに望遠鏡から離すことで両眼視に持って行くことができました。これにて、まずは双眼鏡での確認をクリア。

この時間では、金星は3本電線のすぐ下くらいに見えています(写ってません)。
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望遠鏡のスポットファインダーで位置を確認。
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見えている点はファインダーのスポットで金星ではありません(金星は写ってません)。

さて、位置を確認できたところで、ベランダに出した椅子に座り、じっくりとその辺を肉眼で「捜索」しますと・・・・ん? ちらちらと白い鳥のようなものが?・・・・あこれだ、金星です!

眼球は常に動いているので、最初、捉えた時は白い鳥が飛んでいるように見えます。金星が認識できると動きが止まって、こんな感じになります。
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(この画像はイメージです。どうやっても写せなかったので、この金星はソフトで書き起こしました)
見え始めるとはっきりわかります。ただ、ちょっと油断するとすぐ見失いますね。見えにくいものを見るときは「そらし眼」がある意味クセとなっているのですが、これを盛大にやってしまうと見えなくなることがあります。しかし、同じところを見続けていても見えなくなるのでこの辺の「付かず離れず」が難しいところですね。

見失わない範囲でそらし眼をする
とでも言いましょうか(笑)

その点、今回は基準になる電線があったので、かなり狙いがつけやすかったです。
普段、邪魔で仕方がない電線ですが、今回ばかりはおおいに役に立ってくれました。

金星を見続けるには、ピントをずれないようにするのはもちろん、左右の眼の像が合っていることも重要ですね。金星の左右像がずれて2つになってしまうと脳の処理がパニックを起こして(?)見失う確率が増える気がします。自分は双眼望遠鏡で左右像のズレ判定に慣れているので比較的リカバーできますが、人によっては難しいかも。

その場合、このように長い筒を望遠鏡に当てておいて片目で見るといいかも知れません。
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望遠鏡にあてると楽勝でしたが、場所がわかると、フリーハンドでもできました。この方法もいいですね・・・ベランダから長い筒を目に当てて空を見ている姿の怪しさを除けば(笑)。
(よく考えたら、こんな長い筒でなくても十分でした)