Samさんのところで先日「リモート電視観望をZoomで中継してみた」というのがやってました。
これはオンラインでパソコン画面を交換しながら会議できるもので、電視観望のライブ中継も兼ねることができるようです。参加するだけなら会議URLにアクセスする(ソフトも自動でインストールされる)だけでいいのですが、将来自分が会議を主催するのを想定してZoomのアカウントを作成。さらにSamさんとこの会議告知がツイートでおこなわれるとのことなのでTwitterもはじめました。
ということで、Samさんとその辺のやり取りをしていく中で20:00ごろ、「じゃあ一回つないでみますか」ということで2人だけで「会議」スタート。自分とこの普段使いのパソコンにマイクが内蔵されてなくて音声が出ず、最初「画像のみのサイレント会議」になってたのでパソコンを諦め、iPhoneでアクセスすることで当面の会議が成立しました。やっぱり夏の銀河が見たいな、ということで23:00ごろ再開することとし、いったん中座しました。
入浴等、いろいろ済ませて22:00ごろに自分の電視観望の準備を開始。Samさんが広域をやるみたいなので、自分はクローズアップ気味に行こうかな、じゃあ、まずはミード10㎝F10シュミットカセグレン+QBPフィルターで。
で、いつもの「SP140SS+クローズアップレンズNo4(合成fl=437mm、合成F3.1 仕様)+ QBPフィルター + ASI294MC + AZ-GTi経緯台 + SharpCap」で行きます。
M51やってるうちに23:00になったので、電視観望に使っているパソコンからZoomの会議室に入ります。このパソコンはマイクも内蔵されているので、Samさんとのリアルタイムのやり取りも問題なさそうです。
Samさんは105mmF2.4のレンズで広域観望をされていたので、M8や20とかが昇ってくる様子などを中継で見せてもらっていたのですが、そうしているうちに参加者の皆さんが集まってきてくれました。そこで、自分も電視観望の中継をする準備をし、M13を導入しました。
ここで、広域観望を皆さんに披露していたSamさんの「画面共有」機能を切ってもらい、変わって自分が「画面共有」に送ると会議の参加者に見てもらうことができます。
そのときの画面はこんな感じ
続いてM17を4秒。

画面の右側には会議の参加者が表示されます。自分の顔が写った動画やしゃべった音声を送ることもできるし、音声だけの参加とか、閲覧のみとかいろいろ参加の形が選べるようです。
自分の画像処理をリアルタイムで見てもらうこともできるので、Samさんのアドバイスを受けながらいろいろ試せたのも収穫でした。
少し中央拡大してみますが
自分が「画面共有」の機能を使い続けていると、このような画像に至るまでの処理の様子をリアルタイム中継することになるのですが、作業の試行錯誤でモタモタしているとギャラリーを待たせてしまうのは普通の観望会と同様でした。やっぱりノープランはダメだ・・・(笑)
その点、nabeさんとかはあらかじめM8と20の天体写真を用意していて、それをスッと出して話題を提供し、終わるときの引き際も鮮やかでした。
その後、Samさんの広域観望で「家の屋根越しに昇る北アメリカとペリカン」を見せてもらったりとか、何やかやであっという間に時間が過ぎ、平日と言うこともあって25:00過ぎには終了。
約2時間あまり、どこかの星まつりの一角で交わされているような会話の雰囲気を味わうことができたのでした。
ちょっと大げさかもしれませんが、今までになかった新しいコミュニティの楽しみ方が提示されたと言えます。特に電視観望との相性はよさそうですね。また、等倍で夜空を流すナイトビジョンの画面共有など今後もいろいろなオプションが考えられると思います。
新型コロナの影響が各方面に大きな制約を生んでいる現状、このような「オンラインOFF会(?)」に不本意ながらある種の”追い風”が吹いているのかもしれません。
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さて、Zoom会議終了後も少し電視観望をおこないました。
網状星雲8秒
で、M27のあたりは晴れてたので、4秒露出で
M16、8秒
空一面、ベタ曇り
0等星のベガでさえ、見えませんでした。
これは逆にすごいことですよね。雲の厚さにもよるのでしょうけど、
Cloudy Nightでも電視ではDSOが見える!(こともある) ってことになります!
赤外域だともっと見えるかも知れません。
いやいや、電視観望の可能性は無限大ですね・・・・
コメント
コメント一覧 (4)
uwakinabokura
が
しました
自分は電視の道具立てを何も持っていないのですが、watch only(?)では参加させてもらえないものでしょうか?
uwakinabokura
が
しました