久しぶりに、5cmハーシェル・ニュートンを出してきました。
IMG_6515
久々なので光軸が盛大にずれており光軸修正してAZ-GTiに搭載しています。
あんまりなじみのない光学系なのでハーシェル・ニュートンについて少し説明しておきます。

これはハーシェル式の光学系を小口径で成立させるために中村要が考案した(?)もので、この図のように軸はずしの光路を口径食を起こさない位置に置いた平面鏡で鏡筒外に導くものです。
92f0c360-s
当方の作例で平面鏡を使っていますが、中村要のオリジナルではプリズムを使用していたようです。
このような軸はずしをおこなうと、もちろんコマ収差が発生しますが、小口径でFを暗くすることにより、コマをレイリーリミット内に収めようというのがこの光学系の発想になります。

ちなみに当方の自作したものは、5cmF17、fl=850mmになりますが、当然こんなスペックの鏡は市販されていないので自分で磨いたものです。

これに、Lambdaさんのブログで有名な中華PL4mmを取り付けると213倍となります。
IMG_6514
213倍というと5cmとしては結構な過剰倍率ですが、さすがにFが暗くてシャープなので像が崩れません。金星もこのとおり!
IMG_6502
という割には全然きれいに写ってないですが(笑)眼視では金星のエッジがこれでもかとばかりに尖って見えます。製作当初に、月を見た時はこんな感じでした(Or4mm213倍)
692a541f-s
さて、この5cmハーシェル・ニュートンでは、機会があればutoさんの5cm究極ニュートン口径5cmバトルをお願いする予定!
IMG_6513
結構いい勝負ををするのではないかと期待しているのですが・・・・