今日は曇っているので、SV305検証の続きはできないな、と思っていたのですが、よく考えたらSV305にキャップをして暗い状態でパソコンにつなぐと、
IMG_6595
このように横縞ノイズが再現したので、これだと少し検証できるテーマもあります。

その1:温度が低いと横縞ノイズは減るのか?

ということで、SV305を-18℃の冷凍室に入れてみました。
IMG_6596
これは室温26℃の状態。8秒露出でオートストレッチ
20。29 26℃
あいかわらず派手に横縞出てますね。冷凍室に入れて5分後↓
5m
変わらんなー。さらに10分後。もうかなり冷えているはずだが・・・・↓
10m
ちょっと減った? でもこの程度では全く不満です。

結論:低温になるほどノイズは減るようだが、不十分。何よりわざわざ冷却しないといけないようでは、全くお手軽とは言えなくなる。

さて、これで横縞ノイズ温度起因の線はほぼ消えました。次に

その2:シベットの使い方が悪い疑惑

を確かめてみます。

前回記事
 にいただいたコメントで、ScrewTrackerさんからの
>SV305はGamma1.0ぐらいまではノイズが酷いです。
というのがありましたので、Gammaの値を見てみましたら、1.01で、この状態であのような横縞ノイズが出ていました。そこでGammaの値をいじってみましたところ、1.0より小さくするとシャドウ部分が明るくなって増々横縞ノイズがひどくなり、1.0より上げるとシャドウ部が暗くなります。そこで、Gamma1.5あたりまで上げたところで横縞がかなり消えることが判明。
gannma1.5
まあ、このバックグラウンドなら不満はないのですが、果たして、これほどシャドウ部を落として、DSOの淡い部分が炙り出せるかどうか、というのが大いに不安です。まあ、これは実際に天体を電視観望して見ないとわからないですね。

あと、この状態でちょっと拡大すると、やっぱりホットピクセルが相当カラフルです。
hot pixel
ダーク減算が必須ですね。

さて、取りあえず、温度は関係なさそう、というのとGammaをいじれば見た目上、横縞ノイズを消すことはできるが、果たしてその状態でDSOが炙り出せるのか? そもそも感度的にDSOが写せるのか? という次なる懸案が発生。

これについてはLambdaさんのご厚意で借用するもう一台のSV305 との比較での、製品ばらつきも含め、実際に電視観望して検証予定です!

ギリギリのコストで安価に製品を展開するSvBONYのブランド名を冠したCMOSカメラSV305、電視観望における、
明日はどっちだ?