それでは、前回記事に引き続き、夏のHⅡ領域を中心に電視観望をおこないます。システムは「SP140SS + クローズアップレンズNo4(合成fl=437mm、合成F3.1 仕様)+ サイトロンQBPフィルター + ASI294MC + AZ-GTi経緯台 + SharpCap」となります。

前回予告編の網状星雲8秒露出ですが、
ami 8s 43stack
反対側も、同じく8秒露出48スタックで。
ami 8s 48stack
このきめ細かい感じは始めて出せた気がします。

北アメリカは視野いっぱいになります。これも8秒露出、43スタック。kita 8s 43stack
これは、「バンビの横顔」っていわれているやつ。NGCナンバーとか」なかったですよね? 8秒20スタック。
banbi 8s 20stack
こういうのも一応「連続スペクトルもの」っていうことでしょうか。実は、今さら聞けない・・・なのですが、これのどこが「バンビの横顔」なのか昔からわからないのです。自分には鼻の大きな「お茶の水博士」にしか見えず・・・・

三日月星雲、8秒、24スタック。
mikaduki 8s 24stack
これ、いつも階調がうまく出せず、のっぺりした感じになってしまいがちなんですよね。

サドル星のとこのHⅡ領域。8秒、30スタック。
sadrr 8s 30stack
自分はHⅡ領域を見るために電視観望を始めたので、こういうのを順番に見て行くだけでうれしくなってしまいます。

さっき、北アメリカしか入らなかったので、ペリカンを単独で。8秒42スタック。
perikan 8s 42stack
この宙域、輝星の「青にじみが美しい」ですよね。
HⅡ領域って、小宇宙(銀河)と比べると輝度も高く、だいたい8秒露出で充分ですね。さらに視直径も大きいからみごたえ十分!

M20、8秒、32スタック。
m20 8s 32stack

まあ、デュアル・ナローバンドフィルターではちょっと青い反射星雲の表現がおとなしくなりますね。

M8、8秒、23スタック。
m8 8s 23stack
まあ、これが今日のベストかな? 電視観望にしては、なかなか階調が豊かに出せた気がします。

M17、8秒、16スタック。
m17 8s 16stack
あーこれ、先日のSV305レス改造機の、対物F3.7での16秒露出と同じくらいですか↓
m17 3
いや、ASI294MCの対物F3.1、8秒露出のほうが暗いところよく写っているかな? まあASI294MCのセンサーサイズは4.6μmだから、2.9μmのSV305と比べると感度が倍以上あって当然なので、妥当な結果と言えますか・・・SV305にはさらなる高感度化を望みたいですね、値段据え置きで(笑)

さて、ついでにM16でも比較してみましょうか。ASI294MC,対物F3.1、8秒露出、32スタック。
m16 8s 32stack
SV305レス改造機、対物F3.7、16秒露出↓
m16 2
あー、やっぱり、ASI294 MCのほうが断然明るく写ってますか・・・・

SV[305との比較はこの辺にして、電視観望「大定番」のM27、8秒、30スタック。
m27 8s 30stack
さて、この日は平日だったのであんまり遅くまでできないため、S字状暗黒星雲で終了。8秒、45スタック。
s 8s 45stack

というわけで、夏のDSOを堪能しています。この、次から次へとDSOを導入・鑑賞していく感じ。やっぱり電視観望は楽しいですよね!