それでは、前回記事に引き続き、夏のHⅡ領域を中心に電視観望をおこないます。システムは「SP140SS + クローズアップレンズNo4(合成fl=437mm、合成F3.1 仕様)+ サイトロンQBPフィルター + ASI294MC + AZ-GTi経緯台 + SharpCap」となります。
前回予告編の網状星雲8秒露出ですが、
これは、「バンビの横顔」っていわれているやつ。NGCナンバーとか」なかったですよね? 8秒20スタック。

こういうのも一応「連続スペクトルもの」っていうことでしょうか。実は、今さら聞けない・・・なのですが、これのどこが「バンビの横顔」なのか昔からわからないのです。自分には鼻の大きな「お茶の水博士」にしか見えず・・・・
三日月星雲、8秒、24スタック。
サドル星のとこのHⅡ領域。8秒、30スタック。
さっき、北アメリカしか入らなかったので、ペリカンを単独で。8秒42スタック。
HⅡ領域って、小宇宙(銀河)と比べると輝度も高く、だいたい8秒露出で充分ですね。さらに視直径も大きいからみごたえ十分!
M20、8秒、32スタック。
M8、8秒、23スタック。
M17、8秒、16スタック。
あーこれ、先日のSV305レス改造機の、対物F3.7での16秒露出と同じくらいですか↓

いや、ASI294MCの対物F3.1、8秒露出のほうが暗いところよく写っているかな? まあASI294MCのセンサーサイズは4.6μmだから、2.9μmのSV305と比べると感度が倍以上あって当然なので、妥当な結果と言えますか・・・SV305にはさらなる高感度化を望みたいですね、値段据え置きで(笑)
さて、ついでにM16でも比較してみましょうか。ASI294MC,対物F3.1、8秒露出、32スタック。

あー、やっぱり、ASI294 MCのほうが断然明るく写ってますか・・・・
SV[305との比較はこの辺にして、電視観望「大定番」のM27、8秒、30スタック。
というわけで、夏のDSOを堪能しています。この、次から次へとDSOを導入・鑑賞していく感じ。やっぱり電視観望は楽しいですよね!
コメント
コメント一覧 (4)
uwakinabokura
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「邪道」ということばがありますが、自分は生まれてこの方、「邪道」の探索→実行→玉砕→次の「邪道」探索・・・を繰り返してきた根っからの反主流派ですので、今では褒め言葉に聞こえるくらいになっています(笑)。何でこんなに邪道ばかりやっていたかと言うと単純に「楽で面白い」からでしょうか。
「王道」は健康的で確実なのですが、そのジャンル内で優劣を競った場合(別に競わなくても良いのですが)、努力にかけた時間や機材といった「物量」の差で勝負が決まりますので、ある意味でのインフレーションが起こります。これだと他人の動向に影響を受ける上、「創意工夫」の部分の効果が小さくなりますので面白くありません。
「対人の世界」で生きますと、他人の動向で自分の行動が制限されますが、仕事や社会的生活を行っていくうえでこれは避けられません。しかし、趣味まで人を気にしてやる必要はないわけです。ただ、「王道」にしろ「邪道」にしろ他人に強制した時点で近所迷惑になりますので、ここだけは注意が必要ですね。
「結果が良ければOKか疑問」、「寒空~ロマン」は良く分かります。電視観望に対して全く同じ先入観を持っていた自分が言うのだから間違いありません(笑)。でも、実際、電視の世界に入ってみますと、先の感想は自分の願望の裏返しだったと気づきました。
最後に、ある音楽関係者の方が言っていた言葉
「こんなの邪道だって言う人いるけど、ロックというジャンル自体がそもそも邪道です」
この「ロック」という部分を「天文趣味」に置き換えると腑に落ちます!
uwakinabokura
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uwakinabokura
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