Nickさんによるナイトビジョン生中継ですが、ここで今回の中継に使っているシステムを紹介しておきます。
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GINJI300FN(30㎝F4)鏡筒のプライム・フォーカスに対物レンズをはずしたPSV-14ナイトビジョンを取り付けています。丸い円盤はフィルター・ホイール。ノーフィルター、Hα、赤外などがワンタッチで切り替えられるようになっています。またこの画像ではiphoneホルダーも付いていますね。実際の中継ではNickさんに、iphoneで会議にアクセスしてもらい、その画面を皆で「ビデオを固定」することでパソコン画面で見るというやり方でした。
架台はskysafariと連動し、自動導入が行えるTTS160架台。非常に高精度の導入で、常に視野中央にビシバシ決まり、より多数の天体を次から次へと観望することができました。

さて、観望の方に戻りまして、M101
m101
これは、やはり非常に淡いですね。さしものナイトビジョンでも渦巻きが分かるような、分からないような。

ここで、パソコンモニター上でも、こういう淡いものを見るときに参加者の皆さんの多くが「そらし眼」を使っていることが判明(笑)。まあ、Nickさんの話ではリアルにナイトビジョンを見るときはやはり微妙な光もあるので、そらし眼を使った方がよく見えるとのことでした。

また、この後、部屋を暗くした方が観望の雰囲気が出る、とのことで、わたくしも部屋を暗くしました。そして、当方在住地ではこのころから雨が降ってきて、外の雨音の中、リアルタイム観望をおこなうという、非常に不思議な感覚をあじわっています。

あと、この30㎝システムでNickさんが撮影したM8,17,16等、HⅡ領域の画像も載せときます。
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いずれも粒子が荒く写ってしまっていますが、実際にはこの数倍良く見えます。

さて、こちらはまた生中継当日の画像、M20
m20
あと、言い忘れていたのですが、30㎝F4は0.77×レデューサー付きで、合成fl=924mm、合成F3.1というスペックになっており、その状態でのM11はこれぐらいの大きさですが、
m11
レデューサーを外してfl=1200mmとすることで、
m11 1200mm
このように少し拡大した像を得ることもできます。

続いて、K.Nebulaさんお勧め「美形の球状星団」M22。
m22
・・・確かに!

ここで、近くに冥王星がある! ということで、導入してみることに!
pulto
・・・・どれかわからん(笑)
ということで、iphoneでスカイサファリを開いて冥王星の位置を確認。

で、どうやら、
pulto2
この星がそうらしい。しかし、なんだかんだで、自分、冥王星を初めて見たのでした・・・いや、こういうの見たって言うのかな? パソコンのモニター上だし・・・いやまあ、とにかくリアルタイムの冥王星を確認したということで!(ちなみに、反射衛星砲は見えませんでした)


さて、冥王星でますます盛り上がったところで、5回目の中断が間近になってきました。そう、無料アカウントの会議時間限界が40分なのでタイムアウトになるたびこれまでも中断・再開を繰り返していたのです。
40分×5=200分、すでに3時間以上会議を行い、時刻は24時20分で日付も変わっていましたが、会議の熱気は冷めやらず、でしたので、この先行けるところまで行きます! で5回目の中断。大急ぎで、いつものように再開(会議の開始)のボタンを押そうとすると・・・? あれ、Zoomのアプリ上で会議の再開のボタンがなくなっているぞ! ということは再開ができない! 何ですかこの大事な時に?

何と、一番盛り上がっているときに再開できなくなってしまいました。地震によるサーバー落ちで再開不能となった双天会第0回の悪夢が甦ります。

さて、双天会第2回の運命やいかに・・・・続く!