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先日、この鏡筒による電視観望でQBPフィルターを使ったときに、「OⅢとHαのピントが一致しない」現象が見られました。これはC線とF線を一致させた古典的なアクロマートでないとそうなるらしいのですが、あぷらなーとさんより、その判定について

昼間の風景を撮影してみて色ズレが「黄色と青色」なら古典的なアクロマートでデュアル・ナローバンドとの相性が良く、色収差が「赤色とシアン」なら現代的な設計のアクロマートで、デュアル・ナローバンドとの併用では色ずれが発生する。

という情報を提供してくださっています。

そこで、今日はSV165のレンズがどちらのタイプかを調べてみます。
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ビクセンLV2.5mm48倍で近所の電柱をコリメート撮影。
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拡大して見ますと・・・
sv165 kakudai
残念! 「赤色とシアン」の現代的アクロマートでした。

そこで、手持ちのレンズをあさって、3cmF4を発掘してきました。
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おう、これこれ。
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さっそくレンズ換装するよ、でSV165の対物を外して・・・と。
・・・? ちょっと待てい!
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SV165の対物レンズが直径35mmぐらいあって、普通の3cmF4レンズがレンズセルから抜けてしまう!
ダメだこりゃ。換装不可能! SvBONY先生、何か変なところに贅沢してコストをかけていますね(笑)。

やむを得ず自作のファインダーに延長筒をつけてレンズだけでも検証。
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あー、何かSV165のレンズと比べて明らかにコントラスト悪いのだが・・・
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これですよね。赤と黄色の古典的アクロマート。
akuro kakudai
しかし、コントラスト悪いなあ・・・SV165のレンズ、けっこういいコーティングを使ってコントラスト高くなっているようですね。

しかし、残念ながら、SV165をデュアル・ナローバンドと併用して電視観望に使うのは向いてない、ということが明らかになってしまいました。とすると、現状ではHα単色光観望くらいしか自分にとっては使い道がなさそうですね。ま、いつものように「目的外使用」なので、メーカーさんはまったく責められないです。むしろ、非常にコントラストが高くていい鏡筒だとは思います。

さて、レンズ径も中途半端で換装できないし、今後この鏡筒どうしようか・・・