r1 = 72.2mm/6.0mm/ BK7
r2 = -48.8mm/0.0mm/AIRr3 = -48.8mm/2.0mm/ F2
r4 = -184.5mm/115.98mm/AIR
この値を、フリーの光学設計ソフト「POPS」に入れてみます。

このピント位置は眼視で感度の高い部分に合わせた状態。ここで盛大に出る「赤ハロ」は月面や木星みたいに明るい対象でないとまず見えないので、眼視では問題なし。
収差曲線もこのように赤が離れます。
C線とF線の焦点位置を一致させるために、はじめちゃん@望遠鏡工房さんが提案してくれたのが、-700R程度の凹平レンズを補正光学系として対物の前に置く方法。
しかし、問題はR700といった「ほぼ平面」の凹レンズなんてまず既製品では入手できないこと。
さてどうするか? で、100個くらいストックしてある「お楽しみジャンクレンズ箱」を探してみたら、こんなメニスカス凹レンズありました。
曲率を測定すると、凸側R153.75mm、凹側R-42.4mm、レンズ中心の厚み1.7mm程度のようです。
だいぶ曲率がきついので、焦点面の直前に置くことにします。
ガラスはF2ということにして、さっそくシミュレーション。

うーん、これはダメかな・・・最適化を求めてレンズのインターバルをいろいろ変えるのですが、一向にC線の赤がF線に近づいてくれません。ちなみに、上の曲線は凹レンズとセンサー面(焦点面)までの距離が5mm程度の時。
やっぱり曲率の薄いレンズを筒先に置かないと無理か。なかなか難しいものですね。
コメント
コメント一覧 (11)
本格的になってきましたね。
100 均の老眼鏡なんかどうでしょう?
+1Dで焦点距離1,000mm、+0.5Dで焦点距離2,000mmなので、曲率的には近いんじゃないかと。
もちろん丸メガネの奴で。
精度の心配はありますが、磨きの量が小さいってことは、めちゃくちゃな誤差も出にくい
かもしれません。(プレスかな?)
売り場でデジカメの前に当てて望遠で撮影したらわかるかな?(怪しい!)
uwakinabokura
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イケるのですが・・
F6クラスの場合、球面収差(軸上色収差)コマ収差、湾曲収差、非点収差
を、1枚レンズで全てコントロール可能です。
F4クラスだと、やはり球面収差(軸上色収差)がやや大きい感じです。
再度、シミュレーションしてみます。
uwakinabokura
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コンマ2桁の精密測定、凄いですね
レーザー測定器を借りられたのでしょうか?
uwakinabokura
が
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最近お邪魔させていただくようになりました。
面白い記事満載で楽しませていただいております。
SV165の連続記事、興味深く拝見しました。
ご存知かもしれませんが、エドモンドオプティクスに口径30mm焦点距離125mmでSK11とSF5の組み合わせのアクロマートレンズがありました。オールドタイプの収差補正の様で、d線とF線が一致して少し離れてC線、もう少し離れてg線という感じです。
もしかすると目的に合っていそうに思いましたがどうでしょうか。
ただ¥13650と高価なので、買ったら負け主義(激しく同意)の我々には悩ましい所です。
uwakinabokura
が
しました