久々に連日晴れているので今日もネオワイズ彗星の電視観望をおこないます。
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昨日と同じ、SP140SS改14cmF3.1(fl=434mm)+ AZ-GTi + ASI294MC + SharpCap の電視観望システムですが、フィルターだけが違っていて、ZWO IR850 を使っており、これにより赤外域で彗星を狙います。
限界等級2等星程度の光害地、月齢9の条件ですが、少し透明度が悪いです。赤外域を使うことで、これらの条件をクリアできれば、と想定しての検証になります。

明るいうちにシステムをセットして暗くなるのを待つ間、月面を写し出してみます。
tuki kakudai
色調は成り行きです。赤外で月面を見る意味はあまりないですが(笑)、fl=434mmの部分拡大にしてはまずまずシャープなイメージと思います。

さて、肝心のネオワイズ彗星ですが・・・
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赤外だから、尾が長く写るとか、コントラストがよくなるとか、そういう皮算用は一切実現しませんでした(笑)。これだったら、昨日のカラーのほうがよかったかな?
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あー、こっちの方がいいですね。色がついていてきれいだし。
赤外観望に関しては、今後もう少し機材的なグレードアップとノウハウの蓄積が必要だと思います。

ちなみに、ライブスタックがちょっと長引くと
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恒星は点像なのですが、彗星のコマは少し流れて写りますね。かなり移動速度が速いようです。こういうのを見ると、彗星が地球を訪れ、現在は去って行っているという現象を体感できますね。
彗星の見た目はどんどん地味になって行きますが、天気に恵まれてこのような体験ができることには感謝の一言です。

彗星の存在だけなら、今後まだしばらくは検出できるでしょうか。