Web会議「オープン双天会#5」終了しました!
今回はフリーマーケットに続き、StarSenceExplorerとコマコレクターの話題にて、40分×3ステージ、2時間でおこなっております。
#5
フリーマーケットではケニ屋さんのドール・カーカム光学系2000円など破格の出品物にツッコミを入れる形でいろいろな話題の展開がありました。出品されたもので残っているものを掲載しておきます。

K.Nebulaさん

Baader Hyperion-Aspheric 36mm 2本 元箱・付属品一式揃っています。
 定価¥56760/2本→¥36000

TeleVue  Nagler Type-6 5mm 2本 元箱あります。
 定価¥88560/2本→¥56000

TeleVue  Ethos 10mm 2019年11月ジズコ社から購入。元箱、保証書、付属品一式あり。
 定価¥88000 → ¥64000

じろーさん

 Explore Scientific 25mm/100deg  35000円(商談中)

ご希望の方がいらっしゃいましたら、当ブログのメッセージ欄に希望アイテムとメールアドレスを入れてお送りください。出品者の方にアドレスをお教えしますので、その後の交渉はお互いにお願いします。

あ、一応シベット発のこれもあります(笑)

①50cmドブソニアン(主鏡なし)トラス鏡筒、架台一式、1万円にて。
1bc794be総重量約100kg 505mmF4.4 もしくは 550mmF4.1 の主鏡が必要 FL=2236mmを想定d8386f9f-s
アッパーケージに、80mm斜鏡、フォーカサー付き
ファインダー・サブスコープなし。
http://uwakinabokura.livedoor.blog/archives/1825285.html


②鉄製大型ポンセット(ギ―式) ステッピングモーター駆動 5千円
総重量16kg 耐荷重200kg 追尾時間30分 電源USB9V
http://uwakinabokura.livedoor.blog/archives/1825281.html
①②いずれも、高知県高知市まで取りに来てくれる方(発送不可)

③StarSense Explorerを取り外して、単なる「7㎝F10屈折経緯台」となった新同品のLT70(保証書無)
5,000円(送料別)

よろしくご検討ください!

さて、続きまして、今最も「旬」な導入支援装置、StarSenceExplorerの話題。
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こちらは箇条書きにて(あくまで「推測」の部分も含まれていますので、現実とは違う部分もあるかも知れません。その辺は割り引いてお読みください)

*現状の”トイグレード”望遠鏡との抱き合わせ販売は疑問。SSEのみが欲しいのに必要のない望遠鏡が付いてくる

*ただし、SEEはソフトだけでは著作権が取れなく(もともとそういう著作権が各社あった?)、その隙間を狙ったハード(望遠鏡)の適用と合わせての申請になっている可能性がある。それを反映した製品形態ではないか? セレストロンのようなこれまで訴訟で揉めまくってきたメーカーにその辺の手抜かりがあるとも思えない。

*セレストロンはSSEの著作権保護のため、端末へのアクティベートを5回限定でそれ以上の保証はしないと想定しているふしがある。国内代理店のビクセンはその辺をよく理解してないかも知れない。少なくともユーザーには周知できてない。今後ビクセン独自にできる対応範囲で、ユーザーを守れるかどうか注目

*SSEの操作は快適。特にDSOの位置に詳しくない人の救世主とも言える

*「PUSH TO」なので、フリーストップ架台を振りまわす迅速性と操作の爽快感がある

*AZ-GTi等の「GO TO」はとにかくもどかしい、対象が遠いと待ち時間が長い、操作にダイレクト感がない。しかし、リモートにできるので部屋の中に引きこもって暑さ・寒さ・蚊の襲撃などを逃れることが出来るのは大きなメリット

*SSEには登録されている天体が少ない(スカイサファリ無料版を踏襲?)ため、大口径でマイナー天体を見るような使い方ができない

*ただ、想定がエントリー層なので変に対象天体が多くても迷う。そもそも別の大口径望遠鏡に取り付けること自体が目的外使用なので文句は言えないかもしれない

*スマートフォンのディスプレイが明るく、暗順応の必要な眼視の場面では使いにくい。赤く表示されるナイトモードもあるが画面上端の時刻やバッテリーの表示が白く残っているので、結局これがまぶしい(スカイサファリではナイトモードはコントラストが悪くて読み取りにくいので結局カラーにして赤いシートをかけて使っている)

*反面、暗順応の必要ない電視観望やナイトビジョン観望には良い相性を示す

*望遠鏡の向いている方向が分かるので、フリーストップで振りまわしているときに入って来た天体を検索できる可能性がある

*かつて、ミードのドブソニアン、スターファインダーシリーズにエンコーダーを取り付け、入って来た天体を検索できるシステムがあった。日本では普及しなかったがこれは優れもの

*クラウドファンディングで資金を集めていた「EVscope」の納品が始まったようだ。世界中のアマチュア天文家のネットワークを利用して、今後、大きな展開があるかも

続いて、コマコレクターについて

*バーローとレデューサーを組み合わせることで、パラコア類似のコマコレクターを作ることができる(智志さんが試験製作を提示)
コマコレクター
*こういう補正光学系は汎用型がむずかしい。どのような目的でどのような光学系に使うかの想定がないと高性能にできない

*その点テレビュー製品の開発には確固たるポリシーが感じられる。実際の使用現場でのフィードバックが生きているのだろうか

*最近のサイトロンやSVBONYではユーザーの意図を開発に生かそうという方向性が感じられる。これが新しいブレークスルーとなるか?

*逆に、開発が星を見ない人によって行われていると、下手にユーザーの意見を開発に反映することでアイテムの改悪になってしまうこともある。これが起こると、使用現場の求めるものと実際に供給されるアイテムの乖離がすすんでいく

*テレビュー製品でもパラコアとパラコア2は別物。コマ補正の他にも星像がシャープになって限界等級が上がる、コントラストも良くなる、など全体の画質向上にもなっている

というわけで最後は「パラコア2最高」という結論で終わりました。
長らくパラコア2への渇望を抑え込んで参りましたが、とうとう年貢の納め時が来たのかも知れません・・・でも、パラコア2って持ってる人絶対手放さないから中古で出てるのをあんまり見たことないんですよね。

さて、次回のWeb会議「オープン双天会#6」は11月7日(土)20:00~より開催予定です!
テーマは未定ですが、StarSenceExplorer続報や、久しぶりに双眼望遠鏡の話題なども想定しています。よろしければ参加ご検討ください!