
実売価格はaliで4万ちょっと(国内では5万ちょい)ですが、1/1.2インチ(11.3x7.1mm)、830万画素(3840×2160)、ピクセルサイズ2.9μmのIMX485センサーを採用しており、この価格のCMOSカメラとしては広いセンサー面積を持っています。

右は1/3インチ(5.6x3.2mm)のASI462MCですが、面積の違いは歴然ですね。QHY5III485Cでは画角・画素数とも462の約4倍になります。ASI462MCの実売価格はAliで3万ちょい、国内で4万ちょいですから、約1万円プラスで、これが得られるのは絶大なコストパフォーマンスと言えますね。
周波数特性↓

「赤外王」を目指す(笑)当方としては、もう少し赤外域の感度が欲しいところですが、おそらく現状で、価格当たりのセンサー面積がもっとも広いCMOSカメラと思われ、この点だけは「激安CMOSカメラ」のSV305でさえもかないません。
さて、使用に当たってはまずQHYCCDのダウンロードサイト
に行って、一番上にある、System Pack*のBeta Versionをパソコンにインストールします。インストール時に注意しないといけないのが、最初、windows セキュリティではねられるので、詳細表示してそれを解除(自己責任にて)することと、使用するソフトウェア(例えばSharpCap)にチェックを入れることです。
これをやらないと実質使用できませんのでご注意ください。
さっそく電視観望に使ってみます。カサイのレデューサーとQBPフィルターを取り付けて・・・と。
これを、7.6㎝F3.7ケンコーニュースカイステージ改に取り付けると、合成焦点距離がfl=204mmF2.7 となりました。架台はAZ-GTi、SharpCapによる画像処理です。

さて、8秒露出、307stackで撮ってみたM42がこれ。ピクセルサイズが2.9μmなので予想通り感度はあまり高くなさそうです。あと、HighGain/LowGainの切り替えがあり、それぞれが0~100まで設定できるのですが、今回はHighGainの40でやってます。

Gainが高かったり露出が少ないとSV305みたいな横縞ノイズが出てしまいましたので、Gainを抑えめに、露出・スタック枚数を多くしています。
さらに、ばら星雲、8秒露出、Gain40、30スタック

うーんやっぱりなかなかコントラストが上げられないですね。ひょっとして感度が上がるかなと思って、2×2ビニングにもしてみましたが、そんな感じはなく、ざらつくわ彩度は下がるわでさんざんでしたので不採用(笑)。
ここで、同じく新規導入した5cmガイドスコープに対物を交換してみます。
ということで、ミザールBN-80、8cmF5+クローズアップレンズNo4の8cmF4仕様鏡筒に。
QHY5III485C、やはり電視観望の用途には少し感度が低いので、その点をカバーするための使いこなしが必要な印象を受けました。しかし、とりあえずパフォーマンスの一端は感じることができましたので、最適光学系の選択を含めて今後も情報を蓄積して行こうと思います。
果たして、QHY5III485Cは電視観望における最強コストパフォーマンスのCMOSカメラとなるか?
コメント
コメント一覧 (2)
画素ピッチが細かいので、感度が足りないのが電視ではちょっと残念なところですが、、じっくり丁寧に撮影すれば、作品ができちゃうスペックですね・・このカメラ・・。
uwakinabokura
が
しました