さて、月一回の定期開催としておりました、web会議「オープン双天会」ですが、今回が最終回となります(と言っても今後、必要に応じて随時開催する形に移っただけ)。

そして、今回のテーマは満を持してお送りする、

近赤外利用で光害をぶっ飛ばせ!

です。
とりあえずの想定は、近赤外域を利用して光害地でおこなう、CMOSカメラを使った電視観望、ナイトビジョン観望、天体写真撮影などとなります。

3月13日(土)20:00~ 40分×3ステージ を、このテーマ一本で語りつくす予定!

古くより天文趣味と光害は切っても切れない関係と言えます。
眼視にせよ天体写真にせよ、この光害を避けて暗い空に移動するのが長らくセオリーとなっており、特に都会在住の天文ファンの大きな負担となっておりました。

(↓lightpollutionmap あなたがお住まいの地域の光害目安がご覧になれます)


しかし、赤外感度を持つCMOSカメラやナイトビジョンなどのアイテムの普及により、ついにその光害を克服するメソッドが提供され、急速に普及しつつあります!

実際に当方の実績でも、SVBONY CLSフィルターと ZWO ASI462MCを用いた電視観望でそれなりの成果をあげています。

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(近赤外最強の感度を持つセンサーIMX462を搭載した、ZWO ASI462MCによる電視観望)

さて、それはともかく、このメソッドの日本における「開祖」とも言うべき、cokatooさんのサイト(英文)では別格の成果。

近赤外による素晴らしい小宇宙(銀河)画像の数々を提供されています。ちなみに当方の近赤外利用の知見は8割がたcokatooさんの受け売りとなっております(笑)

続いて、この近赤外利用を独自の視点でおこなっておられるutoさん。何と東京都心のマンションの窓から(しばしば窓ガラス越しに)5cmのテーブルトップ反射望遠鏡で、小宇宙、球状星団や散開星団、アステリズムを観望!

明らかに、これまでの常識では考えられなかった新しいジャンルを開拓されつつある、と言えます!

「大文字」のUTOさん(utoさんとUTOさんは別人です)。

光害に加えて近赤外利用で月光の影響を避けられるかを豊富な図表を使って考察されています。記事の内容ももちろんですが、コメントでのやり取りにも、近赤外セオリーの確立が感じられる現在進行形のライブ感もあります。ちなみにUTOさんのサイトもその他の話題が大変充実しています。

hiroooo000さんも、各種のCMOSカメラとIR640proを使って近赤外利用をトライされています。

CMOSカメラも赤外感度は様々ですので、今後、検証を繰り返していきたいところですね!

RYOさんは、RASA8で近赤外利用!

最近、赤外感度最強のASI462MCを入手され、これとRASA8での組み合わせの検証も進んでいるようです。


何十億年の彼方、アマチュアが捉えられる最遠天体の検出に特化しておられる、やまぎりさんも近赤外利用を!

遠方の天体は、太陽系から見て亜光速で遠ざかっているので、周波数の「赤方偏移」を起こしており、そのため近赤外が有効、という壮大なメリットを焦点に入れておられます!

さて、以上のような「IRアベンジャーズ」とも言うべき先駆の方々が既に「群雄割拠」の様相ですが、ここにあげたのは自分の知る限りのごく一部に過ぎません。その他にも近赤外で成果をあげられている方々は多数いらっしゃると思いますし、今後スピンオフ的にさまざまな運用のバリエーションも派生していくでしょう。

今回のオープン双天会ではこれから近赤外利用にエントリーしようという
赤外探偵団
の皆さまが参加してくださればうれしいです!

光害地でのコンスタントな運用が可能な近赤外利用の未来を共に探って行きましょう!


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↓会議への参加は以下にて!

オープン双天会#10

https://us04web.zoom.us/j/5181003150

 

ミーティングID: 518 100 3150

パスコード: uwaki


会議に参加するだけなら、アカウントの取得は不要です。上のURLをクリックするとパスワードを聞かれますので入力すると、自動でZoomのソフトがインストールされて会議に参加することができます。ホスト(シベット)の許可は不要です。20:00前でも複数の参加者がいれば、お互いに話をすることができます(この場合最初の中断は会議成立から40分後になります)。ネットにつなげる端末ならパソコンでもスマートフォンでもipad等でも使用できます。

なお、この会議は無料アカウントで運営しているため、40分ごとに中断しますので、その都度、再度「参加」してもらうことが必要になります。また、参加者の皆さまが入力したチャットも中断ごとに消えます。メールアドレス・URL等の必要情報は中断前に取得しておいてください。
いろいろとご不便をおかけしますがよろしくお願いします。

それでは皆さま、参加ご検討くだされば幸いです!


双天会 事務連絡
オープン双天会はここしばらく月一回の定期開催としておりましたが、これは今回の#10で最終回とし、4月以降「不定期開催」とする予定ですのでお知り置きください。