先日、SV503 70ED鏡筒とQHY485Cで電視観望を行ったのですが鏡筒がF4.8と暗く(当方所有の反射と比較した場合)、485の感度もあまり高くないため割と地味な結果に終わりました。

今回は赤外感度の高いASI462MCと70EDを組み合わせた電視観望での適性を見ます。
IMG_2793
70EDにクローズアップレンズNo4による×0.8レデューサーで合成F4.8、fl=336mmにしています。SV305の1/3"センサーですと、画角は約4.8°×3.6°になりますね。

今回、電視ファインダーは、SVBONY SV305 に12mmF1.4のCマウントレンズを取り付けた仕様です。
IMG_2794
画角は約23°×17°、このCマウントレンズはF1.4開放ですとかなりの収差が出ますので、F5くらい? に絞り露出は2秒で使用。
IMG_2795
この2つの光学系をパソコン上で2画面にするとこんな感じになります。
kumo m57
けっこう雲があるのですが、M57のような輝度の高いものは意外とあぶり出せる、というのがわかります。また、この2画面モードは星野から十字線の中央を部分拡大する感じが臨場感があって割と気に入っています。

さて、この左画面(70ED+ASI462MC)を全画面表示にすると・・・
M57 8s gain300(max600) 40stack no filter
m57 8s gain300 40stack nofilter
こんな感じなのですが、星像がやや甘い気がしました。これ以上ピントを追いこめないです。雲を通してなのでそれによるディフュージョン効果かも知れないですね。
あるいは、ASI462MCは赤外感度が高いので、対物で赤外ピンボケが生じているとしたらその影響が大きくなっているのかも知れません。もしそうだとしたら、この鏡筒を取得した意味が・・・(泣)

対象はM27ですが、先日のQHY5Ⅲ485Cでのノーフィルターはこんな感じ
m27 4s gain50 40stack nofilter
まあ、485は1/1.2なので拡大率も低いし、今一つ比較にはならないのですけど、それを割り引いてもだいぶシャープな感じがします。485は赤外感度低いので462より赤外ピンボケの影響が少ない可能性がありますね。

さて、もう少し雲の薄いおとめ座方面でソンブレロ
M104 8s gain300 20stack no filter
m104 8s gain300 20stack nofilter
やはり、少し星像が大きいです。淡い部分の写り方も今一つかな、と。

マルミR2フィルターでHa~近赤外に周波数帯域を絞ってみたら長波長域の透過力で雲越しでもいけるかな? と思いましたが・・・
M104 8s gain300 21stack R2filter
m104 8s gain300 21stack R2filter
あーダメだ、赤外感度の高い462センサーとは言え、可視光の大部分をカットすると、かえって銀河のコントラストが落ちてしまう。ピントは合わせなおしましたが、帯域が絞られたおかげ? で星像は少しシャープになっていますかね?

R2フィルターを外して、再度ノーフィルター状態に。しし座のほうに行きます。
Leo Triplet  8s gain300 21stack no filter
m66 8s gain300 21stack nofilter
4.8°×3.6°の画角ギリギリにLeoTripletを詰め込んでみましたが、やっぱり今日はダメですね。全然コントラストつけられません。さらに、この後全天薄曇りとなって肉眼では1等星も見えなくなり、電視観望は強制終了。

今回は天候の関係でどうしようもなかったですが、いずれ天気の良い日にSV503 70EDの赤外結像を厳密に確かめてみる必要がありそうです。
70ED・・・まだ終わらんよ!

昇って来た月だけが辛うじて見えていたので、C8を出してコリメート撮影。Or12.5mm160倍。
IMG_2796
雲越しでコントラスト悪いけどまあまあ見えますね。先日合わせた光軸も大外れはしてないかな・・・?

と言うことで蚊に刺されまくりつつ月を見て25時終了、就寝! でした。