先日、NEWTONYの×0.75レデューサー合成F3仕様を試したのですが、最周辺星像が手裏剣みたいな形になってしまいました。そこで、45mm程度の筒先絞りでこのコマ成分をカットしてみようと思ったのですが、せっかくなので絞りを最適位置に置いたレンズレスシュミット仕様にできるよう光学シミュレーションをしてみました。(フリーの光学シミュレーションソフト「POPS」を使用しています)
NEWTONY レンズレスシュミットニュートン
fl=100mmのアクロマートによる×0.75レデューサーを使っていますので、D= 45mm 合成F3.3 fl=150mmとなっています。レンズレスシュミットの本来は絞りを主鏡の球心位置、つまり焦点距離の倍の位置に置かなければいけないので鏡筒が非常に長くなるのですが、レデューサーを使ってるので田中光化学工業さんのフラットシュミット的な性格も出ており、絞りの最適位置が手前になった結果、ほぼ筒先に位置しています。これは構造上非常に都合のいい状態です。

さらに、星像が全面にわたって30μm程度のピンポイント(?)になっていますので、少しレベルは低いですが、それなりのアナスチグマートとなるのではないかと・・・(中央遮蔽が大きいのでデフォーカスによってもう少し星像は小さくなるかも)

さっそく∮45mmの先端絞りを作ります。

まず手持ちのプラキャップからNEWTONYの筒先にうまくはまりそうなものを物色。
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これかな
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よさそうです。これの中央に∮45mmの穴を開けます。
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コンパスでけがきしてカッターで切り取り。
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もちろんガタガタなので断面を整えてつつ45mmに。
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やっぱりちょっとガタガタだけど、まあこれで実験してみます。
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星像だけでも確かめたいのですがなかなか晴れないのですよね。

・・・アナスチグマートが成ったかどうかの報告は近日中に!