NEWTONYのF3.0仕様から補正レンズを取り外し、主鏡の球心位置に∮40mmの絞りを置きました。
主鏡の球心は焦点距離の倍の位置にあるので、fl=200mmのNEWTONYの場合、主鏡から400mmの位置になるので、延長鏡筒としてチップスターの筒を利用しています(筒先の絞りは筒の底をハサミで切り開いたものですが、ご覧のようにかなり真円度が怪しいです 笑)。
今回、補正レンズを外したことで、光学エレメントが筒先の∮40mm絞りと50mmの球面主鏡の2つのみ(厳密には平面鏡である斜鏡もありますが)の非常にシンプルな状態になっています。この状態を仮に
純レンズレス・シュミット・ニュートン
と呼ぶことにします。
今日も何とか星が見える? くらいの条件ですが、強引に行きます。
50mmの主鏡に対して40mmの絞りだと、シュミット系におけるケラレのないイメージサークルは、(50-40)/2=5mmとなります。今回使ってるQHY5III485Cの1/1.2"センサーは 。 11.3mmx7.1mmなので、視野の4スミはかなり光量が落ちますね(ピンボケ像が三日月みたいになっている)。
さて、ピントを合わせるとこんな感じ。
・・・! これはかなりシャープだ!12μmくらいに見えますね! 補正レンズをはずしてその分像が引き締まったのかもしれません。
気になる周辺像、視野の隅(右上)はどうかと言うと・・・・
そうだ、中央の星でピントを合わせるからこうなるわけで、中心と周辺の中間くらいのパーシャルな位置で合わせてみよう。
ということでパーシャル位置。
で、このピント位置で中心星像は?
では周辺像、右上では?
まあ、アナスチグマートとまでは言えないにしても、1/1.2”センサー前面に20μmの星像、くらいは言えるかなとも。最適化したスペックの平凸で平坦化レンズを追加したら、ひょっとして全面10μmくらいまで追い込める?
しかし、総じて補正レンズを使ってた時よりはいい結果となりました!
ただ、D=40mm、fl=200mm のF5だから少し暗い感じがしますね。自分の目的は「時短」を最優先した電視観望なので対物の明るさはF3かそれ以下ぐらいが欲しいのですよね。
それだと、結局行きつくところはシュミット・カメラとなってしまいますかね(笑)
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今度の宇宙の夏ライブ2021、最高画期的にガンガン行ってしまわれることを大期待しております!
uwakinabokura
がしました