「VIRTUOSO GTi マウント」ですが、当方の機体はガタがすごく大きくて、クランプして動かすと垂直・水平ともカタカタなるのですね。
水平、垂直ともカタカタはこんな感じですね… pic.twitter.com/3gzSKcoBWd
— シベット (@PACIFICA612) July 25, 2021
このガタのせい? で、どうもアライメントがうまくいきません。
Twitterでの何人かの方々の報告ですと皆さんの機体それぞれにそれなりのガタはあるようです。ひょっとすると「仕様」かも知れません。モーターへの負担を軽くしたり、ウォームホイールの偏心などの機械的精度不足を吸収するためにあえてガタを残す場合もありますしね。
まあ、アライメントや自動導入が問題ないのであればガタはあってもいいと思います。ただ、自分のように操作上の問題を感じれば調整の必要があるかもしれませんね。もちろん、その際は販売元に相談するのが正しいやり方です。
しかし・・・(笑)
ちなみに、このようにカバーを外しただけでも「メーカー保証外」となってしまう場合がありますので、完全に非推奨。
この状態でガタ方向に動かしてみると、モーターのステーを架台のボードで止めてある部分のネジがこのような挙動を示します。

前述のあえて「ガタを残す」目的があったとしても、これはさすがにクリアランスを設定し過ぎでは? ということでマイナスネジの頭の横に軽く接するぐらいまで締め(決してかたく締めない。当たったかな? 程度)ますと、果たしてガタがなくなりました(しかし各部のたわみにより少しは動きます)
水平の方にも同じネジがありますのでこちらも締めます。
ギアの当たりがきつくなった時に、プラのギヤやハウジング部分が歪んで辻褄が合っている可能性もありますね。
さて、この晩は曇っていたのですが、晴れ間もあるようでしたので雲の切れ目で自動導入の検証をおこないます。また、モノクロCMOS SVBONY SV305MProの検証も兼ねます。

鏡筒はSV503 70ED(クローズアップレンズNo4による×0.8レデューサーで合成F4.8、fl=336mm 仕様)です。やはりバックラッシュがかなり減っていてアライメントは前回よりかなりスピードアップできました。
アライメントしてるうちにどんどん雲が来て、なかなかDSOが入れられなかったのですが、何とかM27の導入に成功。1°×0.56°(1/2.8"センサー、fl=336mm)の視野の隅に自動導入で引っかかってくれました。導入精度としては合格点ですね!
M27 gain32 black 200 90stack no filter

屈折の対物にノーフィルターなので星像がだいぶ甘いですが、4秒露出でこれならそれなりに感度は高いということでしょうか。体感的にIMX290のカラーセンサー(SV305)と比べると倍ぐらいの感度はありそうに思います。まだまだ検証は続きます!
最後に・・・
このような自己流の調整をおこないますと当然のことながらメーカー保証外となります。さらに動作の保証もできませんし、故障の原因になることもあります。当ブログでは一切の責任を負えませんので、以上の点はご理解の上で記事をお読みください。
コメント
コメント一覧 (8)
uwakinabokura
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uwakinabokura
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AZ-GTi もそうなのですが、「バネのテンションでウォームギヤが常に当たるつもり」の設計なのですね。
しかし、常に当てながら力を完全に伝達させるにはバネが弱くてウォームが逃げてしまうので、ストッパネジで逃げ道を塞ぐということになっているようです。
AZ-GTi では、逃げを防ために「固定ネジを締めた」状態で届きました。したがって、こちらはウォームが常には当たりません。固定ネジを緩めるとガタが大きく、常に当たる位置で固定ネジを締めると渋すぎ(ウォームホイールの偏芯で、渋い向きがある)になるナゾ設計でしたので、スプリングを排除してクリアランスを適当なところで妥協して固定したのでありました。
VIRTUOSOで言うと、十円玉で締められそうな(?)ネジを適当なクリアランス決め打ちで締めてしまう、ということになるのかもしれません。
uwakinabokura
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そこはアレですよ。
プラモを買って「箱開けたら完成品」だったらクレーム入れたくなりませんか?
・・・とはいえ、工夫では逃げにくい設計はちょっと苦しいですね。
SW社のメカ設計は今ひとつなんだよなあ、と思っちゃいます。
uwakinabokura
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