先日、C8に0.63×レデューサーを使いました。
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このレデューサーとCMOSカメラの距離を11cmくらいにしたときに、設定どおりの0.63倍くらいになるのですが、周辺減光が出るのと最周辺の星像が少し歪むのが不満でした。
m1 8s gain300 30stack  no filter
(m1 8s gain300 30stack  no filter ASI294MC)
この画像では拡大してないのでわかりませんが、やはり最周辺はコマ収差が少し出ます。強拡大しないとわからないし、電視観望だからまあ、いいっちゃいいんですが。ひょっとしたらもう少しレデューサーと焦点面を離したらコマが補正されるんじゃないかと思って・・・
IMG_3530
13cmくらいに距離を取ってみました。

さて、この晩は晴れたり曇ったりしているけど、晴れ間を見つけてASI294MCとAZ-GTiで電視観望!
IMG_3522
西の方が晴れてそうだからM17.
m17 4s gain500 60stack no filter
(m17 4s gain500 60stack no filter)
この状態だと、0.6倍くらいになるようです。ノーフィルターでバックグラウンドがかぶっていることもあるのですが周辺減光は相当激しくなってしまいました。拡大しないと分からないのですが、周辺のコマ収差も強くなっています。

おっ、次はM27のあたりがいけそうだ。
m17 4s gain500 30stack no filter
(m27 4s gain500 30stack no filter)
高度が高いとバックグラウンドがあまりカブらないので周辺減光は目立ちませんね。さらに、この画像ではピントが甘く、周辺像の乱れも分からなくなっています・・・ってこれじゃダメなんだけど(笑)

では延長筒をひとつはずし、もうちょっと焦点面とレデューサーを近づけて約9cm。
IMG_3531
この状態だと、0.7倍。しかし、こんなことしてる間に雲が拡がってきてもう南の方しか晴れてない。じゃ、NGC7293かな?
7293 4s gain500 100stack no filter
(ngc7293 4s gain500 100stack no filter)
あー、こっちも薄雲ってますね。コントラスト悪いしバックグラウンドもムラムラになってます。
周辺星像はだいぶよくなりましたが、やはり少しコマは出ますね。
えーっと、南しか晴れてないから、あとはNGC253か・・・
253 8s gain500 70stack no filter
(ngc253 8s gain500 70stack no filter)あー、やっぱりダメかな? 全然写ってくれないです。

この後、雲が拡がって星は何とか見えているんだけどプレートソルブが成功しなくなってしまいました。今日はここまで。

結局、設計値通りの0.63×で使うのが一番良像範囲が広そうです。

結論

レデューサーの縮小率は素直に設定どおりに使え!

ということでした(笑)

当面はC8は20cmF6.3で使うことになりそうですが、先日ピクセルサイズ5.8μmのASI482MCを予約しましたので、これと組み合わせるのが楽しみです。1/1.2”センサーなので、今回、ASI294MCの4/3”センサーで問題になった周辺減光も周辺星像の歪みもそれなりにクリアされるでしょう。さらに、F6.3をカバーしてくれるであろうIMX482センサーの高感度がシステムの汎用性を無茶苦茶上げてくれると期待!