「北八ヶ岳・小海 星と自然のフェスタ2021」のシュミットのブースで、CometBPフィルターを買ってきたのですが、なかなか使う機会がなく、今回やっとファースト・ライトをおこなうことができました。
SharpCapは11月22日に更新されたばかりの4.0.8391です。
さて、CBPフィルターですが、下のようにQBPフィルターのようなデュアル・ナローバンドに400nm付近の青色の光の透過をプラスしたような特性になっています(もともとの目的は彗星の光を捉えるための特性)。
QBPですと青の光を通さないので、どうしても反射星雲なんかが青緑になってしまい、この部分が不満でした。
CBPで青の彩度が上がってくれれば鑑賞要素が1ランクグレードアップしますので電視観望用途としては重要なところです。
さて、それでは晴れ間を探しつつ導入可能な天体で行きます。
M45 Gain450 4秒露出 20スタック CBPフィルター
しかし、ここで新たな懸案が・・・底辺の赤いアンプノイズ? が復活
これ、その後何回ダークを取りなおしても消えませんでした。後で思ったのは、ダーク撮るときにカラーバランスのR(赤)とB(青)をいずれも50にしてたのですが、こんなになるのだったら赤を少し上げてダークを撮らないとといけなかったかも知れません。CBPの使用により今までとカラーバランスが変わったことが原因かも? でしょうか。
まーとにかく、482の野郎、こういうとこが非常に面倒くさい奴なのですよ(笑)
さて、気を取り直して、
NGC7293 Gain450 4秒露出 28スタック CBPフィルター
網状星雲 Gain450 8秒露出 31スタック CBPフィルター
まあ、取りあえず、これら輝線天体の表現はQBPとほとんど変わらないということはわかりましたので、その部分の目的は達せられました。
ところで、M27のような輝度の高いもので露出をかけ過ぎると飽和するという482の特徴は相変わらず健在でしたね(笑)
M27 Gain450 8秒露出 12スタック CBPフィルター
では次に、通過バンドの広さが銀河のような連続スペクトル天体にどう効いてくるか、です。
M31 Gain450 8秒露出 23スタック CBPフィルター
NGC253 Gain450 8秒露出 100スタック CBPフィルター
うむ、中心が黄色っぽく、周辺が青く表現できるのはCBPならではですね。ノーフィルターでもQBPでも彩度を上げると全体に赤っぽくなったり黄色くなったりするので、このように黄色と青の対比は出せないのですよ。
ということは・・・・
M33 Gain450 8秒露出 91スタック CBPフィルター
これはいいなあ、腕の暗い部分のコントラストでは、ノーフィルターやSVBONY CLSフィルターに劣ると思うのですが、この彩度の高さ(あくまで電視観望でのレベルですが)は鑑賞価値的に最強と思われます!
ただし、散開星団ではそれほどの彩度はなかったですね。
二重星団 Gain450 8秒露出 18スタック CBPフィルター
これなら、アクロマートで青ハロ出した方が見栄えがするかな・・・?
というわけで、CBPの運用に関してそれなりの手ごたえをつかんだところで完全に曇りました(笑)
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