南半球では見事な長い尾が観測されているレナード彗星ですが、日本国内でもロケーションを選ぶことで30°にもわたる尾を写すことができるようです。
しかし自分は考えたのです。これ、近赤外使ったらひょっとして光害地でもいけるのでは? と。
さっそくそのためのシステムアップ。
4/3”のASI294MCでは50mmでの画角が20×15°、対角が24°となりますので、尾が30°くらいあってもその大部分を収めることができるはずです。
よっしゃ、皮算用は完璧、30°級の尾、いつでも来いや! というわけで・・・
Comet Leonard 4秒露出 35stack Gain390 IR640proフィルター 50mmF1.4→絞りF2.8
あ、真ん中やや右寄りにいる? 中央拡大してみます。
Comet Leonard 4秒露出30stack Gain390 IR640proフィルター
このまま終わるのも悔しいので、少し近赤外電視観望をおこなってみます。
北アメリカ 4秒露出 47stack Gain390 IR640proフィルター 50mmF1.4→絞りF4(以降全て絞りF4)
二重星団他 8秒露出 44stack Gain390 IR640proフィルター
二重星団他 8秒露出 38stack Gain540 CometBPフィルター
カリフォルニア、プレアデス 4秒露出 35stack Gain540 CometBPフィルター
M31 8秒露出 181stack Gain540 CometBPフィルター

さすがにスケールは小さいですが、悪くなさそうです。CanonFD50mmF1.4もF4まで絞れば4/3"の周辺までそれなりにシャープで、アナスチグマートと言ってもいい状態ですね! あ、もともとカメラレンズは全部アナスチグマートに設計されるのか(笑)
拡大したらこんな感じ。
M31 8秒露出 190stack Gain540 CometBPフィルター
IC2177付近 16秒露出 44stack Gain540 CometBPフィルター
MonkeyHead付近 16秒露出 60stack Gain540 CometBPフィルター
しかし、50mmに4/3"センサーで20×15°というシュミットカメラ的な広い画角は楽しいですね。AZ-GTiの自動導入も一発で視野中央だし、先日からおこなっているC8電視観望のような長焦点での追尾ズレもまず心配ありません。
このシステムにモノクロ・ラージフォーマットCMOSを入れればHa単色光観望でおうし座のシメイズ147をゲットするのも夢じゃなさそう。
こんな安価で軽量なシステムで沼澤茂美さんの「THE DEEP SKY」を追体験できる日がもうそこまで迫っている?!
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uwakinabokura
が
しました