IR640proフィルターを使った「Ha~近赤外電視観望」にてレナード彗星の長い尾を捉えるはずが、光害の壁を超すことができず企画倒れに終わったばかりですが(笑)、広視界が無理なら少し先端部分を拡大しようと思い、SP140SS14㎝F3.1(fl=434mm)でやってみました。
さて、まずは金星が沈む前に一応見ておきます。
Comet Leonard 1秒露出 20stack Gain290 IR640proフィルター
Comet Leonard 4秒露出 71stack Gain390 IR640proフィルター

まあ、こんなもんでしょうかね? 何だかCometBPフィルターとあまり変わらないような気もしますが、いやいや近赤外だから低空でもこれだけのコントラストが出せた、ということにしておきたいと思います(笑)
この後、電線をくぐって山の向こうに沈んで行ったレナード彗星をGIFアニメーションにしてみました。

というわけで、今日も二度と太陽系に戻ってこないレナード彗星を見られて感謝、です!
さて、せっかくですので14㎝F3.1 による近赤外電視観望を少しやって見ます。
NGC253 8秒露出 57stack Gain390 IR640proフィルター
NGC1300 8秒露出 182stack Gain390 IR640proフィルター
このシステムではHⅡ領域はちょっと厳しいかな。コントラスト出せないです。
カリフォルニア星雲 8秒露出 10stack Gain390 IR640proフィルター
まあ、コントラスト以前に周辺減光が(笑)
M33 8秒露出 80stack Gain390 IR640proフィルター
NGC891 8秒露出 43stack Gain390 IR640proフィルター
うーん、当方自宅ベランダのようなSQM20等台の「中程度光害地」での銀河の描写に関しては、素直にノーフィルターでやるか、使ってもCometBPフィルターなどにした方が結果がいいような気がします。やはり近赤外のメリットはSQM18台の強光害地でこそ最大限に発揮されると言えるのでしょうか。
しかし、今日は月がない条件。月光に照らされた状態だと中程度光害地でも近赤外の効果はたぶんあると思います。でもその辺ちゃんと調べてないので、実験しておく必要はありますね。
いずれにせよアマチュアによる近赤外利用の歴史はまだまだ始まったばかり。今後次々優れたメソッドが開発されていく前途洋々のジャンルと思います!
コメント
コメント一覧 (4)
古くは、1994年のSL9衝突痕を捉える為に、国立天文台(当時)の福島先生もご指南なさった方法です。
ある意味、トラディショナルかもですが、それの彗星応用となると、温故知新というのがぴったりかもしれませんね!
遅くなりましたが、今年もよろしくお願い致します。
uwakinabokura
が
しました
弊サイトにて、シーイングと分解能の解析 etc
http://hajimechan01.livedoor.blog/archives/8377102.html
・・を載せています。
日本国内の平均シーイングで、焦点距離 400㎜ 位で頭打ちな感じです。
2022は、新レンズ・研磨で手いっぱいの予定ですが、
2023は、30年ぶりで、新反射鏡・研磨に取りかかる予定です。
80 / 380mm、F4.8 スペック (純ニュートン)
uwakinabokura
が
しました