1980年代にギターを始めた人なら故松原正樹師匠のことはご存知でしょう。さらにギターやらなくてもその世代の方であれば、松原師匠のギターは絶対に聞いたことがあると思います。というのも80年代以降、多くの有名アーチストのヒット曲で師匠がギターを弾いているからです。
近藤真彦、中森明菜、平尾昌晃&畑中葉子、松任谷由実、松田聖子、松山千春・・・ここでは挙げ切れないほどですが、師匠の生前に撮られたこの動画を見れば「ああ、あの曲がそうだったのか!」と納得していただけることと思います。

たとえば、松山千春「長い夜」の冒頭の「レミファソラードーシー・・・」って言うギターのイントロあたりは多くの方の耳に残っているのではないでしょうか。そう、あれを弾いておられるのが松原師匠です。

さて、師匠とわたくしとの出会いは、約40年前に遡ります(笑)。
当時、友人に「これがすごいから」って無理やり聴かされた矢野顕子ライブ「東京は夜の7時」(1979)でギターを弾いてるのが師匠でした。

この時の矢野顕子の「バックバンド」は、ギター松原正樹、ベース細野晴臣、キーボード坂本龍一、ドラムス高橋ユキヒロ、パーカッション浜口 茂外也、コーラス山下達郎&吉田美奈子という、信じられないようなメンバー。そしてラストの「Walk on the Way of Life」ではその豪華メンバーが順番にソロを取って行くのですがそれがまたいちいち素晴らしく・・・

というわけで、「ギター、松原正樹・・・」という矢野顕子の紹介と共にトップでソロを行っているそれを40年の時を経て耳コピ・演奏いたしました!

動画の概要欄にも言い訳みたいに書いてますが、正直、弾けてません(笑)。わずか16小節に過ぎないソロがこんなに難しいとは思わなかった。技術的にももちろんニュアンスが・・・さらにコピーも間違ってるとことか微妙に違ってるとこもありそう。しかしそれらの四重苦(?)を乗り越えてやることに意義がある!

ちなみにこのようなチョーキング多用の演奏をしばらくやりますと指先がこんなになります。
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これ、弦でフレットが削れてニッケルシルバーの粉になって指先に黒くつくんだよね? あんまりやるとフレットすり合わせの必要が出て来るか・・・

ギターはいつものヤマハPACIFICA612です。
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伴奏はコードを自分で取ったものを適当に弾いてルーパーに入れたものを流しています。たぶんコードは
|Cm|F7|Bb7|Eb|Ab|Abdim|Cm/F7|Gm|
だと思うけど、これも自信なし(笑)
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(こういう安価なルーパーを使っています)

しかし、このギターソロですが、コピーしてみたら、音使いは意外とシンプルでペンタトニック+△7+時々m3くらいですね。それよりやっぱりニュアンスです。チョーキングの切り方とかクオーターとか、こうやって使うんだよ、って師匠に教わった気がしてました・・・できてないけど(笑)

あー、ギターってやっぱり難しいなあ・・・