今回はケンコー スペーシア100Cです。
実は、副鏡だけ別の目的で利用しようと思ってヤフオクで落としたものですが、せっかくなので性能を検証。
10cmF8のコンパクトなカセグレンですね。
主鏡・副鏡とも確か球面で、3群3枚の補正レンズで球面収差を補正するやつだったと思います。
鏡筒にもそういう図があります。
けっこう凝った設計と言えます。
まず、目を引くのが巨大な(?)副鏡ですね。
副鏡ホルダーの径は何と50mm!
中央遮蔽率、直径比で堂々の50%です。
副鏡自体は46mmですね。
主鏡径は実測102mm。
バッフル内には補正レンズがセットされています。
合焦機構はシュミカセなどで一般的な、主鏡移動式。
結構なミラーシフトが発生します。
で、肝心の性能のほうは・・・・・?
クエーサー改10cmF10と比較してみました。
まずは土星。
意外とシャープに見えます。
Or6mm131倍では、環の向きが分かり、本体の模様やカッシニの隙間も「分かるような気がする」くらいには見えます。本体も球体に見えますね。
ただ、クエーサーと比べるとシャープネスで一段階、コントラストは二段階くらい落ちます。
像も暗いです。
Or4mm200倍に上げてみますと、像が不明瞭になって、131倍より見えにくくなりました。
続いて月面。
これがクエーサー、Or6mm166倍によるもの
いつもの、キレキレの像です。細かいところの模様がよく見えます。
こっちがスペーシア100C(Or6mm131倍)
この写真はちょっとヘタクソなので、実際の眼視では、ここまでボケボケではないですが、やはり、クエーサーからだと、かなり落ちてしまいます。
また、画像ではわからないですが、眼視だと、月がかなり黄色く着色して見えていました(原因はよくわからない)。
ちょっと周辺ピンボケもあるかもしれないです。
10cmF10ニュートンとの比較は少々「酷」ではありましたが、軽量・コンパクトのメリットを考え合わせてもあまり魅力は感じませんね・・・・これならコスモキッズに手を加えて高倍率を出した方が断然面白いです。
設計は非常に意欲的で「志」の高いものだと思いますが、いかんせん中央遮蔽が大きすぎます。
また、補正レンズも設計上の機能を100%発揮しているかどうか・・・・
何か、もったいない望遠鏡です。
ダル・カーカム式にして補正レンズをなくすとか、主鏡のFをもっと長くして無理のない設計にするとか、いろいろ考えられて面白いですけどね。
実は、副鏡だけ別の目的で利用しようと思ってヤフオクで落としたものですが、せっかくなので性能を検証。
10cmF8のコンパクトなカセグレンですね。
主鏡・副鏡とも確か球面で、3群3枚の補正レンズで球面収差を補正するやつだったと思います。
鏡筒にもそういう図があります。
けっこう凝った設計と言えます。
まず、目を引くのが巨大な(?)副鏡ですね。
副鏡ホルダーの径は何と50mm!
中央遮蔽率、直径比で堂々の50%です。
副鏡自体は46mmですね。
主鏡径は実測102mm。
バッフル内には補正レンズがセットされています。
合焦機構はシュミカセなどで一般的な、主鏡移動式。
結構なミラーシフトが発生します。
で、肝心の性能のほうは・・・・・?
クエーサー改10cmF10と比較してみました。
まずは土星。
意外とシャープに見えます。
Or6mm131倍では、環の向きが分かり、本体の模様やカッシニの隙間も「分かるような気がする」くらいには見えます。本体も球体に見えますね。
ただ、クエーサーと比べるとシャープネスで一段階、コントラストは二段階くらい落ちます。
像も暗いです。
Or4mm200倍に上げてみますと、像が不明瞭になって、131倍より見えにくくなりました。
続いて月面。
これがクエーサー、Or6mm166倍によるもの
いつもの、キレキレの像です。細かいところの模様がよく見えます。
こっちがスペーシア100C(Or6mm131倍)
この写真はちょっとヘタクソなので、実際の眼視では、ここまでボケボケではないですが、やはり、クエーサーからだと、かなり落ちてしまいます。
また、画像ではわからないですが、眼視だと、月がかなり黄色く着色して見えていました(原因はよくわからない)。
ちょっと周辺ピンボケもあるかもしれないです。
10cmF10ニュートンとの比較は少々「酷」ではありましたが、軽量・コンパクトのメリットを考え合わせてもあまり魅力は感じませんね・・・・これならコスモキッズに手を加えて高倍率を出した方が断然面白いです。
設計は非常に意欲的で「志」の高いものだと思いますが、いかんせん中央遮蔽が大きすぎます。
また、補正レンズも設計上の機能を100%発揮しているかどうか・・・・
何か、もったいない望遠鏡です。
ダル・カーカム式にして補正レンズをなくすとか、主鏡のFをもっと長くして無理のない設計にするとか、いろいろ考えられて面白いですけどね。
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