OSP一日目の夜です。

到着が遅くなったので、今日は他の参加者の望遠鏡を見せてもらうのはあきらめ、自分たちの望遠鏡で見ることとします。

utoさんは、シャキール氏から借りた、オライオンの25cmF5GOTO仕様です。
しかし、バッテリーが切れているのでGOTOは使わず、手動での使用になります。
「シャキールは車のバッテリーからで電源を取ればいい、って言ってたけど、万が一車が始動できなくなったら困るから」とはutoさんの弁。
もちろんutoさんレベルになりますと手動導入でも問題なく、さまざまな天体を導入していかれます。

OSPのアクティビティに、’Observing Award”というのがあって、双眼鏡用のレベル0から初心者用の1、中級者用の2、上級者用の3、天体写真の4、と5つのカテゴリーがあります。
日本語でいうと、「観望認定」とでもなりますかね。

これはレベル2、中級車用のリストです。

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中級ともなると、かなりマニアックですね。26の天体がありますが、このなかから14を選んで(中級の場合)、スケッチし提出して各レベルの担当スタッフに各天体の見え方を説明すると「認定」が受けられピンバッジがもらえるものです(実際には5ドル払うけど)。

今回、utoさんはレベル2と4、当方はレベル1に挑戦します。

ということで、utoさんは非常に忙しいのですでに写真や、いくつかの天体のスケッチをおこなっています。

当方と長女Cはコスモキッズ双眼とutoさんのキャノン12×36IS双眼鏡でのんびりと夜空を流したり、メシエ天体のメジャーどころを観望しますが、非常に星雲が濃く、コントラストよく見えます。
M31が最周辺部まで確認できるのですごく大きく見え、暗黒帯も楽勝です。
これはコスモキッズ双眼での今までの最高の見え味かなと。


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(写真を眼視風に画像処理したもの)

その他、特に天の川を流したときなどに、暗黒星雲の入り組んでいる様子がいちいち細かく見えるんですね。
日本ならああ、星がたくさんあるね、で終わる領域がすごい見応えで迫ってきます。
いつまで見ていても見飽きません。

当然、肉眼でもすごいのですが、M33や北アメリカ星雲が当たり前のように確認できます。

ここで、北アメリカ星雲のメキシコ湾あたりをコスモキッズやキャノン12×36で確認していて思ったのですが、このような暗黒星雲はキャノン12×36のほうがコントラストが高く見やすかったです。
コスモキッズの倍率は17.5倍、瞳径は3.9mmですが、これがバックグラウンドを明るくしてしまい、少なくとも天の川の暗黒星雲に限っては瞳径2mmのISより見やすさを落としてしまう結果になっていました。

適正倍率って大事ですね。
コスモキッズも40倍くらいで運用しないと本来のパフォーマンスを発揮できない、というのが改めて提示された形です。空の暗いオレゴンでもこうですから、日本ではなおさらでしょう。
現在、コスモキッズ双眼はナグラー16mm固定ですが、アイピース交換式に改造したいと思います。

さて、utoさんの方にも行って、Observing Award の合間に25cmも見せてもらいます。
utoさんはご自身の45cmで観望慣れしておられるので、中腰態勢になる25cmクラスはかえって使いにくく、結構苦労しておられましたが、着々と課題をこなされていたのはさすがです。
全体的に言って日本なら40cmクラスに相当するような見え方、とのことでした。
M17が「白鳥」の部分だけでなく、明らかに「Ω」の形に見えています。
口径25cmですが、ステファンの5つ子も全部確認。
これらを総合して勝手に、
OSP口径1.5倍効果
と名付けました(笑)

さて、ここで、東京でkikutaさんから託された、インディゴ式等倍延長レンズ+ビノビューを出してきます。

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これはシアトルのシャキール氏宅のミニ観望会でも、氏の度肝を抜いた逸品ですが、これを25cmにつけてみると、やはりすごいことになっていました。

双眼の視認性の高さはやはり、暗い空でますます生かされる、ということが確認できたのですが、今回アイピースを一種類しか持参してないので、刻々とアイピース変えて適正な倍率を選定していく、Oserbing Awardにはやや不向きで、結局単眼での運用に戻りました。
ややないものねだりなのですが、スライドして同焦点でのズームとかできれば、スピーディな最適倍率観望ができるキャパシティがあるな、とも感じました。

実はOSPでは1m望遠鏡にこれをつけて双眼観望する、というのが目的の一つでした。
しかし、1m望遠鏡観望(3日目晩)のところで後述しますけど現場の雰囲気がそんな感じではなく、果たせていません。
OSP自体、各自が持ってきた自分の望遠鏡で思い思いに楽しむ、といった側面が強く、あまり人の望遠鏡を見せてもらったり、自分のアタッチメントを人の望遠鏡につけたりといったことはなさそうでした。

kikutaさん、インディゴさん、ご期待に沿えずすいません。
とりあえず、シャキール氏とutoさんには強烈なインパクトを与えることができました。

一日目からとにかくペルセウス群が大出現しており、望遠鏡を見ているので空からは目を離しているのですが、それでも1時間に10個くらいは見える状態でした。
初日はそんな感じで自分たちだけの観望になりましたが、長女Cは12時くらい、当方は3時くらい、utoさんは日の出の5時半くらいまで(さすが!)観望を行い、就寝。

ちなみにOSPでは、”Quiet hours are 3 AM to 10:30 AM”となっています。
観望する人の就寝時間の設定が3時から翌10時半なのでこの間は静かにしてね、ということですね。