30年前にちょっとづつ揃えていった、フィルターたちです。

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左の3つ、R1(R60)、PO1、C12は、三色分解撮影に使い、カラー合成をやってました。
UVはスカイライトフィルターとの比較用、PL(偏光フィルター)は本を撮った時表面が光らない用、Y2とYA3は赤外線写真用、といろいろ遊んだのが懐かしく思い出されます(笑)。

で、その頃買ったけど使っていなかったのがコダックのラッテン・ゼラチンフィルター、No.92と44Aです。
これは、「星の手帖」に載っていた、光害を防ぐ写真撮影方法のため入手したものです。

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まず、No.92ですが、620nmより長い波長を通す、ローパスフィルターですね。特性はケンコーR62フィルターに似ていて、フィルターの色は赤です。Hαの656.3nmは90%程度透過します。
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 ( KODAKのサイトより )

 次に、No.44Aですが、青緑色で480nmあたりにピークを持つバンドパスフィルターです(赤外域は無視)。 HβやOⅢの輝線のあたりが透過のピークになりますが、透過率は50%程度。
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「星の手帖」で紹介されていたやりかたは、星野撮影の露出中に、この2つのフィルターを差し替えて、光害の「 主犯 」である水銀灯の輝線、404.7, 435.8, 546.1, 577.0, 579.1 nmの輝線をカットしてバックグラウンドのかぶりを抑えつつ、Hα、Hβ、OⅢを効率的に写そう、というものでした。

下の図とフィルターの周波数特性を比較してみると、577.0nmの輝線だけは少し拾ってしまいそうなものの、水銀灯の輝線はほぼカットできそうです。

 
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( 図はスターゲイズさんのサイトより )

「 星の手帖 」では、2つのフィルターを差し替えることで、Hβ・OⅢとHαを順番に撮っていくものでしたが、少しアレンジして、フィルターを差し替えず、同時に撮る方法を考えてみました。

ゼラチンフィルターが75mm角の正方形であることを利用して、端どうしを突き合わせ、その間にレンズを置いてみよう、というものです。





青緑の透過が50%(ゼラチンフィルターによる減光)、赤が20%(カメラ内蔵のIRCフィルターによる減光)と考えますと、青緑:赤=2.5:1 くらいの面積比にしないといけなさそうですので、中央からかなり赤寄りにセットします。撮影時にカラーバランスを調整するわけです。

このやり方だと、レンズの収差によって広がった輝星の色が左右で違ってきたりとかの懸念もあるのですが、どうなるかやってみようと思います。