鏡筒が1kg弱と比較的軽いので、このように搭載しても大丈夫そうでした。

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この接眼部はストロークが30mm以上あるので、もちろんピントは出ています。
しかし、無限遠にピントが合った状態では、さすがに斜鏡( 28mm )が小さすぎたようで、かなりケラれが出てしまいました。
中央光束で主鏡が60mm相当までに絞られてしまっているようです。

計算してみると、中心部のみ100%光量でも35mmぐらいの斜鏡が必要そうですね。
斜鏡の設定と交換はまた後日行うとして、取りあえず今の状態でも星を写してみることとします。

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まず、火星らへんを撮ってみました。画面の左上方面が北になっています。

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口径が絞られてF4くらいになっているので、コマ収差は出ないかなと思ったのですが、


( 散光星雲 IC4592の中にある3つの星 )

実際には、かなり凄いことになっています( しかも左右非対称。光軸の追い込みも甘かったでしょうか? )。

原因は、斜鏡の位置に絞り( 径の足りない斜鏡が絞りの役割をする )を置くと、画面の端に行くにしたがって中央光が先にケラれていくのに対し、コマ収差を起こす周辺光が最後まで残っているからではないかと考えました。

そこで筒先に、6cmの絞りを入れてみます。

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筒先絞り仕様で、同じく火星付近。今度は画面の左方向が北になっています。

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今度はよさそうです。ただ、周辺減光は強くなりますね。


( 画面の左の方の星 )

筒先に絞りを置くと、コマ収差成分からケラれていくようですね。
もちろん、同時に中央光も斜鏡でケラれますので、「 ケラれのはさみうち 」になって周辺減光が強くなったと考えられます。
本当は、主鏡の球心位置に絞りを置くと( レンズレス・シュミット状態 )一番いんでしょうけど、鏡筒の長さが倍になるので、ポータブル赤道儀への搭載は厳しくなるかもしれません。

ちなみに、レデューサーありとなしの画像と比較すると、レデューサーの拡大率は。0.87倍程度のようでした。
ですので、「 78mm220mmF2.8 」ではなく、「 78mm240mmF3 」になりますか。
すいません、計算間違えてました。レデューサーは約0.81倍でした。
まあ、現状ではどうせ斜鏡でケラれているし、細かいスペックはいいんですが。

とりあえず、斜鏡の大径化はやっておかないといけないですね。