写真鏡筒を、空の暗いところに持って行って試し撮りを行いました。

70mmの絞りを忘れていってしまったので、78mmフル口径、F2.8、fl=226mmで、夏のメジャーどころを撮っていきます。
ISO1600、特にことわりのないものはすべて露出2分で、JPEG撮って出しの一枚画像です。
明るさとコントラストを調整しています。色相、彩度は調整したりしなかったりです。

M8、20

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M16,17

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M6と7の間の暗黒星雲。写真ではこういうのが確認できるのが面白いですね。

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続いて、はくちょう座方面に移動して、γ星付近の散光星雲。

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網状星雲

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・・・・あんまり写ってないのでコントラスト調整で浮かび上がらそうとしたら、周辺減光が目立ってくるんですね。一応この鏡筒のホワイトフレームも撮ってあるので、引き算すればいいんでしょうけど・・・

北アメリカ星雲。これだけ露出4分です。

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飛行機が通っていったようです。

さて、ここまでご覧いただいてお気づきの方も多いと思うのですが、

星像が非常に甘いです

口径78mm開放なので周辺のコマは仕方ないとして、主鏡がレデューサーにより合成F2.8相当の球a405e5f2.jpg

面鏡となり、強烈な球面収差が出ているのでしょう。

どこまで星像を追いこめば実用範囲なのかの検証のため、手持ちのズームレンズ、SIGMA 55-200 F3,5-5.6と比較してみます。
もちろん、200mm、F5.6での使用です。

対象はM27で両方ともJPEG撮って出しの画像加工なしです。


こちらはSIGMAのほう。露出2分

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輝星の周りに色収差で青ハロが出ており、その他の各収差も天体用としてはほめられたものではないですが、個人的にはこのレベルでもよいかな、と思います。

次は78mmF2.8鏡筒で、1分露出のものが同じくらいのバックのカブリだったので、それを出してみます。

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同じ拡大率で見てみると・・・・ 

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          ( SIGMA 200mm F5.6 )               ( 7.8cm F2.8 )

やはり、当方の鏡筒のほうが星像のシャープさで負けてる気がしますね。

さて、次はせめてこのレベルまでに星像を追い込む算段をしないといけないですね。
打倒SIGMA! (笑)