ちょっと予定を変更して、補正板を焦点距離の倍の位置に置いた、「 純シュミットカメラ仕様 」を試してみることにしました。
140SSの鏡筒にR130Sの鏡筒をつないで、1mの長さにしますが、そのままでは少し長いので、ちょっと切ります。

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ジグソーでやれば早いのですが、絶対に直角には切れないので、金ノコで丁寧にやりました。

さらに、2つの鏡筒を連結する部品を、VU150の塩ビパイプで作ります。

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この部品で2つの鏡筒を連結。
VU150の内径は鏡筒の外径よりちょっと小さいので内側を少し削る必要がありました。

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これで、純シュミットカメラ状態となります!

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・・・・・長いですね。
そして、鏡筒バンドやカメラまで含めた一式重量が、6.2kg・・・・・重いですね。

もう無理やりSP赤道儀に載せましたが、過積載かもしれません。

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やや薄曇りで、月も大きいのですが一応星が見えるので、撮影してみます。

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( 140mm fl=500mm F3.57 ISO1600 3秒露出 )

像面湾曲は思ったより影響が少なかったですが、やはり周辺は少しピンボケになりますね。
意外だったのは、補正板を離してイメージサークルが小さくなるかな、と思ったのですが、周辺減光がそれほどでもありません。
クローズアップレンズによる補正レンズを使ってないので、そのためでしょうか。

それより、この鏡筒の問題点は、補正板のセンタリングが合ってない、というところにありました。
光軸が合わせられないというか、星が微妙に点になりません。
今回、一日かけで鏡筒をエクステンド仕様にしたのですが、どうやら組み付けでは精度が出なさそうです。
かといって、鏡筒の連結部分に調整機構を設けるとすると、ただでさえ不安な剛性がますます問題になってくる気がします。
鏡筒の向きによって再調整が必要、とかの状況になると実用できなくなってしまいますから。

やはり、一本もので鏡筒を作りなおすのが早いでしょうか・・・こうなったらもう、久々に木製四角鏡筒か(笑)
専用設計でかなり本気で取り組まないと実用上厳しそうですので、だいぶ手間がかかりそうです。

というわけで、次回は、もうちょっと手軽にできそうなクローズアップレンズNo4仕様のほうの鏡筒を39mm延長する工作を行って、コマ収差を減らしてみようと思います。