もし、望遠鏡とアイピース一個ずつ選べ、と言われたら、DOB6クラシックと賞月観星XWA20mmを選ぶでしょうか。

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( わが生涯の友、XWA 100°20mm )

それほど、賞月観星のアイピースは素晴らしいものであり、その低価格と相俟っての空前絶後のコストパフォーマンスは、予算の限られたアマチュアにとって大きな福音となっています。

で、当然のことながら疑問になるのが、なぜあれほどの性能がこんなに安く供給されるかです。
少なくとも、原材料費や加工賃、人件費など諸々併せて、しかも利益を上乗せしてこの値段でおさまってしまう。
アイピースって本来はこんなに安く作れるのか、と多くの方が思ったでしょう。

何倍もの価格で販売されるナグラーやイーソスは、今後大幅に売れ行きが悪くなるのではないでしょうか?

しかし、ナグラーやイーソスといったアイピースはおそらく多大な費用をかけて開発されており、天文機材のように数が出ない商品でそれを回収するには、価格にかなり上乗せをしなければいけないことは素人でもわかります。あの価格設定になっても仕方ないのかもしれません。

今回のように、ほぼ同等品が数分の一の価格で供給されるようになれば、開発費をかけて新しい商品を出しても市場がそっちに持っていかれるので、新しいアイピースの開発が商売として成り立たなくなって行く可能性があり、テレビューが開発止めちゃうんじゃないか? が大きな懸念となっています。

もちろん、賞月観星( のアイピースを製作しているメーカー )が新しいアイピースを低価格で開発してくれれば一番いいんですが、もし現状の商品がナグラーやイーソスのリバース・エンジニアリングに過ぎないのでしたら、それはないでしょう。

パラコア+ナグラーの出現で、F4.5という明るいドブソニアンが実用化されました。
さらにパラコア2+イーソスで、F3というこれまででは考えられない明るさのドブソニアンも登場しています。

これらがアマチュアの観望に与えた恩恵は計り知れないです。
現在のドブソニアンによる観望スタイルは、ナグラーやイーソスなしには生まれなかったでしょう。
このようなブレイクスルーは今後とも起きてほしいのですが・・・・・・・どうなっていくんでしょうね。

はい、さんざん長文を書き散らしましたが、本音を書きますと(笑)

賞月観星で
バラコア2相当のコマコレクター
と、
イーソス17mm相当の(最大径63mm程度)のアイピース
を出してくれ! です(笑)