バッカスのBST-1R-LHですが、実は1弦の18フレットに「 デッドスポット 」があります。

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こういうのを「デッドスポット」というのもどうかもよくわからないのですが、ここを押さえても、本来の1弦18フレット本来のBb音ではなく、19フレットのB音が出ています。
19フレット以降はちゃんと音が出ます。ということは、18より19フレットの方がが少し出っ張っているはずなので、19フレットを少し削ってやれば、直せるはずです。

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フレットの材質は、洋白という銅・亜鉛・ニッケルの合金( 成分割合は違うけど500円玉が同じ材質 )で、柔らかいので、ヤスリで簡単に削ることができます。

削りすぎるとアウトなので慎重に音を確かめながら少しずつやっていくと、ちょっとビビった音ながら18フレットでBb音が出始めました。
さらに、クリーンなトーンを目指して19フレットが接触しないよう少しづつ削っていきます。

約30分後、18フレットのBb音が復活。
よし、回復したぞ、と思って、次の19フレットを弾くと、今度はここがC音、つまり20フレットの音になってしまいました。
新たに19フレットをデッドスポットにしてしまったことになります(笑)。

やむを得ず、今度は20フレットを削っていって、19フレットのBb音を復活、あー、このいたちごっこが最終22フレットまで続くのか、とややうんざりしていたのですが、ラッキーなことにこれで全フレットの音が出るように。軽微な不具合で助かりました。何とか結果オーライです。

今回、ハイポジションだったのでフレット削りに踏み切りましたが、低いポジションのデッドスポットの場合、削りが他のフレットに波及していく危険も大きく、さらにフレットの浮きやネックの捻じれなど複雑な問題がからんできますので、プロのリペアマンに任せることをお勧めします・・・・・と言ってもかなり高い修理になるので、激安ギターなら買い替えた方が安いでしょうか(笑)。

また、このギターは ネックの木が乾燥してやせた(?)ことによりフレットがサイドから飛び出して指に当たってた( 買ったときは既にそうなっていた )のを削る必要もありました。

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まあ、デッドスポットにせよ、フレット飛び出しにせよ、買う前の試奏でチェックしておけばいいんですけどね( ちなみに、このギターはそれらを承知の上で取得しています )。

ギター教則動画で有名なリッキー師匠が検証したプレイテックの激安ギターも、新品購入後1ヶ月でフレットが飛び出したらしいです。


いずれにせよ、ブッ壊し覚悟で不備のある部分を修理し、実用性を持たせていくところに激安ギターの醍醐味がある! と言えなくもないですね。とりあえず、そのギターを弾く気は増します。

さて、わたくしのバッカスの激安ギター、取得価格7,500円を大幅に上回る高級ピックアップを搭載する、などの本末転倒な遊び方も今後考えられます(笑)。

同じ問題で悩んでいる人の参考になれば、と思いますが、もちろん、この記事を見てフレット削ってギターを台無しにしてしまった等の苦情は受け付けられませんのであくまで自己責任でお願いします!