わたくしのテレパック60-ALは取得直後に、リベット止め部分をネジに変更、迷光処理のための絞り追加、架台のクランプ機構追加、破損していた微動ハンドルの製作などをおこなっていますが
使っているとまだまだ不便な面が目についてくるので、その後も小改造を繰り返しています。
1 ファインダー位置の変更
テレパックのファインダーステーはフォーカサー部分についていますが、
この状態ですと、ファインダー覗こうとするときにいちいちイスから降り膝をついて望遠鏡の下に潜り込まなければならず、導入時に非常に不便でした。
そこで3Dプリンターにてこういう部品を印刷し
鏡筒部分に取り付ける(フォーカサーの取り付けネジを二カ所兼用)ことで、イスに座ったままファインダーをのぞくことが可能に!
工具レスでファインダーの着脱ができるようにナットを3個連結しているのが少し不細工なので、今度「長ナット」買ってこようと思います。
こうやって見ると、もともとのファインダー位置は望遠鏡を「直視」で使う場合に目線の動きを最小にしていたのかな、って気もしてきました。
2 天頂プリズムの抜け止め
この時期の五藤の24.5㎜スリーブはスリ割り式になっていて、スリーブとアイピースバレルとの摩擦が適当であば交換が非常にスムースなのですが、経年の影響でしばしばきつくなったりゆるくなったりしています。自分の個体は「ゆるい方面」だったので、天頂プリズムとアイピースの「抜け落ち」が心配でした。
そこで水道部品の「ホースバンド」で締め付けて固定してみます。
スリーブの外周を傷つけないようホースバンドの内側には植毛紙を貼っています。締め付けは工具レスではないですが、天頂プリズムはどうせ付けっぱなしで着脱しないので特に問題ありません。
ちなみに、スリ割りがきつい場合は内側をサンドペーパーで少しずつ削って拡げていく必要があります(上の天頂プリズムのスリーブはそうなってましたので削りました)。
なお、この方法は見た目がゴテゴテしてますので、サジモトさんがやっておられるように、テレパックの24.5㎜スリーブの外径と「ビクセンの36.4→31.7接眼AD」の内径が同じなのを利用し、AD外周の120度ごとにM4のタップを立ててビス止めする、という方法だともっとスマートです。
まあしぃさんもやっておられますね。
うーん、やっぱりこっちにしようかな(笑)
3 筒先多径絞りの追加
厳密には改造とは言えませんが、口径を絞ることによって月面キラキラの見え方がどう変わってくるか検証するための部品を3Dプリンターで印刷してます。
左から60㎜、50㎜、40㎜、30㎜になります。筒先につけるとこんな感じ。
これで順番に絞って行って月面の見え方を検証してみましたが、
50㎜:60㎜の時とほとんど変わらないがわずかにコントラストが向上した感じも
40㎜:ピント合わせの時色収差が減っているのがわかるが、月面キラキラは見えにくくなる
30㎜:色収差はほとんど皆無。ただし明らかに月面の輝度差が減ってキラキラは見えなくなる
と言う感じでした。光量の豊富な月面とは言え、やはりそこそこの口径も必要なのだなと思いました。ちなみにこの絞りは他の望遠鏡での実験でも使う予定です。
さて、テレパックですが、まだまだたくさんの課題を抱えておりますので順番に解決していこうと思っています。
課題:天頂プリズムの裏像が嫌
解決案1:正立ミラーを自作して取り付ける
懸案:正立ミラーだと光路長が長いのでバックフォーカス不足で鏡筒切断が必要かも
解決案2:EZPを自作して取り付ける
懸案:EZPだとバックフォーカスはOKだが、31.7㎜アミチプリズムで作ると計算上はイメージサークルが0.6°くらいになる。まあ月の全景が入ればOKか?
まあ数ミリ程度の「オフセットアミチ」にして視野中央だけダハの稜線を回避する手もありますね。
課題:鏡筒の重心が垂直軸にないので、仰角によって鏡筒の前後バランスが崩れクランプフリーでは勝手に動く
解決案1:アリ溝を垂直軸の横に置きポルタ様の片持ちにする
懸案:微動ハンドルやクランプとの干渉の可能性
解決案2:五藤光学のエロス号のような軸外し? カウンターウエイトを取り付ける(左右or片側)
とまあ、比較的マニアックな方向性もありますが、まだまだいろいろな改良が考えられますよね。そういう意味では無茶苦茶楽しめる望遠鏡、と言えるかもしれません。
と言うわけで
テレパックの進化はまだ終わらんよ!
使っているとまだまだ不便な面が目についてくるので、その後も小改造を繰り返しています。
1 ファインダー位置の変更
テレパックのファインダーステーはフォーカサー部分についていますが、
この状態ですと、ファインダー覗こうとするときにいちいちイスから降り膝をついて望遠鏡の下に潜り込まなければならず、導入時に非常に不便でした。
そこで3Dプリンターにてこういう部品を印刷し
鏡筒部分に取り付ける(フォーカサーの取り付けネジを二カ所兼用)ことで、イスに座ったままファインダーをのぞくことが可能に!
工具レスでファインダーの着脱ができるようにナットを3個連結しているのが少し不細工なので、今度「長ナット」買ってこようと思います。
こうやって見ると、もともとのファインダー位置は望遠鏡を「直視」で使う場合に目線の動きを最小にしていたのかな、って気もしてきました。
2 天頂プリズムの抜け止め
この時期の五藤の24.5㎜スリーブはスリ割り式になっていて、スリーブとアイピースバレルとの摩擦が適当であば交換が非常にスムースなのですが、経年の影響でしばしばきつくなったりゆるくなったりしています。自分の個体は「ゆるい方面」だったので、天頂プリズムとアイピースの「抜け落ち」が心配でした。
そこで水道部品の「ホースバンド」で締め付けて固定してみます。
スリーブの外周を傷つけないようホースバンドの内側には植毛紙を貼っています。締め付けは工具レスではないですが、天頂プリズムはどうせ付けっぱなしで着脱しないので特に問題ありません。
ちなみに、スリ割りがきつい場合は内側をサンドペーパーで少しずつ削って拡げていく必要があります(上の天頂プリズムのスリーブはそうなってましたので削りました)。
なお、この方法は見た目がゴテゴテしてますので、サジモトさんがやっておられるように、テレパックの24.5㎜スリーブの外径と「ビクセンの36.4→31.7接眼AD」の内径が同じなのを利用し、AD外周の120度ごとにM4のタップを立ててビス止めする、という方法だともっとスマートです。
まあしぃさんもやっておられますね。
うーん、やっぱりこっちにしようかな(笑)
3 筒先多径絞りの追加
厳密には改造とは言えませんが、口径を絞ることによって月面キラキラの見え方がどう変わってくるか検証するための部品を3Dプリンターで印刷してます。
左から60㎜、50㎜、40㎜、30㎜になります。筒先につけるとこんな感じ。
これで順番に絞って行って月面の見え方を検証してみましたが、
50㎜:60㎜の時とほとんど変わらないがわずかにコントラストが向上した感じも
40㎜:ピント合わせの時色収差が減っているのがわかるが、月面キラキラは見えにくくなる
30㎜:色収差はほとんど皆無。ただし明らかに月面の輝度差が減ってキラキラは見えなくなる
と言う感じでした。光量の豊富な月面とは言え、やはりそこそこの口径も必要なのだなと思いました。ちなみにこの絞りは他の望遠鏡での実験でも使う予定です。
さて、テレパックですが、まだまだたくさんの課題を抱えておりますので順番に解決していこうと思っています。
課題:天頂プリズムの裏像が嫌
解決案1:正立ミラーを自作して取り付ける
懸案:正立ミラーだと光路長が長いのでバックフォーカス不足で鏡筒切断が必要かも
解決案2:EZPを自作して取り付ける
懸案:EZPだとバックフォーカスはOKだが、31.7㎜アミチプリズムで作ると計算上はイメージサークルが0.6°くらいになる。まあ月の全景が入ればOKか?
まあ数ミリ程度の「オフセットアミチ」にして視野中央だけダハの稜線を回避する手もありますね。
課題:鏡筒の重心が垂直軸にないので、仰角によって鏡筒の前後バランスが崩れクランプフリーでは勝手に動く
解決案1:アリ溝を垂直軸の横に置きポルタ様の片持ちにする
懸案:微動ハンドルやクランプとの干渉の可能性
解決案2:五藤光学のエロス号のような軸外し? カウンターウエイトを取り付ける(左右or片側)
(「エロス号」につきましては、まあしぃさんの記事を引用させていただきました)
懸案:テレパックは望遠鏡一式が4.8㎏という超軽量もメリットなので、できれば重量を増やしたくない。
懸案:テレパックは望遠鏡一式が4.8㎏という超軽量もメリットなので、できれば重量を増やしたくない。
と言うわけで
テレパックの進化はまだ終わらんよ!
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