2023年10月27~29日にかけて行われた小海星フェスに行ってきました。まずは斎藤さんはじめ関係者の方々のご尽力でこのイベントが開催されたことに深く感謝したいと思います。
さて、当方在住の高知から小海までは片道約730㎞、今回ボランティアとして登録していて27日(金)の13:00には会場設営のお手伝いをすることになっているので前日の26日(木)14:30ごろに出発しました。休憩をはさみながら9時間後の23:30ごろには長野県の諏訪湖SAに到着し、車中泊。翌朝9時出発、12時に会場のガトーキングダム小海に到着しています(車を運転している時間は合計10時間くらいだったでしょうか)。
一回メイン会場の「エーデルワイス」方面に車で向かいましたが、ホテル横のトンネル(?)内でホテルの車が搬入作業していて通れず、下の地図の白で〇をつけた部分「第二駐車場」まで戻ります。
ここで井戸端さんと遭遇、一緒に徒歩でメイン会場方面に向かいました。
その途中、ホテル宿泊者の駐車場でutoさんが100円ショップ虫メガネ望遠鏡のデモをしておられたので同席していたNickさん、utoさん長男のTaito君、も含めしばし歓談。星まつりではこういった旧知の方々との交流も大きな目的の一つとなります。
100円ショップ望遠鏡には同じくutoさんの製作された5㎝トラス反射、2.5㎝反射(ヘール望遠鏡ミニチュア)などが同架され「望遠鏡ツリー」という様相。
(この望遠鏡ツリーは片手で持てるほど軽量です)
ケーブルカー乗り場の横を過ぎ、ホテルから坂を下ったところにあるメイン会場に向かいます。
金曜日はケーブルカーが動いてなかったのですが、翌土曜日は稼働するとの事でした。
13時からはメイン会場であるエーデルワイス内の机を並び替えて出展者ブースを作りますが、その作業前に、すでにミザールさんや国際光器さんは見えられていました。
奥の望遠鏡があるところがミザールさん。
国際光器さんはすでに営業!
「星もと」でもそうでしたが国際光器さんはどこよりも早く設営されますね。さらに星まつりでは最終日を待たずして切り上げ撤収する企業ブースが多いのですが、国際光器さんは最後の最後まで営業しておられます。この姿勢は大いに評価したいですね!
さて、作業開始。エーデルワイスの中央に何列か机を集め、そのまわりを企業ブースが囲むように机を配して行きます。
そのままではレイアウト図どおりにならなかったので、大きな机と小さな机を組み合わせることでスペースを調整するなど、臨機応変な現場対応もあって14時ごろに何とか並べ終わりました。机も椅子もけっこう重く作業の指示もない一種のカオスで始まった作業の序盤は不安でしたが(笑)自分を含めボランティア・シルバー人材の方々などでかなり従事する人数が多く(20人以上くらい?)、個々の積極性も高いため何とかなりました(しかしシルバー人材の利用というのは、こういった地域へのかかわり方もあるんだな、と勉強になりました)。
ただ、なまじっかうまくいったからと言って、このような作業者のモチベーションに依存した「結果オーライ方式」が今後踏襲されるのはイベントの持続性を考えると大きな問題で、来年以降も室内でやるのなら絶対に作業の指示をする人が必要だと思います。一例として、事前に「準備の際には机やイスをクロスの上で引きずらないよう手で持って移動してください」と聞いていたので自分はそうやってましたが、かなりの人が引きずってました。何人かには注意しましたけど、皆さん御存知なくピンと来てなかったようなので途中から言わないようにしました。しかしこれでクロスが痛んだりすると来年貸してくれなくなる可能性があるので、借りる立場としては作業方法の管理も必要と思います。さらにその役割まで斎藤さんがやるのは無理なので、主催側で会場設営の担当責任者を設けるべきかと。
さて作業を終えたばかりですが、自分は14時30分に神奈川のTUMさんと「第二駐車場」で待ち合わせをしているので、急いでそちらに戻ります。
メイン会場から第二駐車場までは600mくらいある上に昇り坂のため、相当息が上がりながら到着(笑)。今回、TUMさんからは15㎝F15アクロマート屈折フォールディッド式の自作機を譲っていただくことになっているのです!
BACKYARDプロダクツ製のFRP鏡筒が使われ一見反射望遠鏡のような外見ですが、
2枚の平面鏡を使って光路を4の字に折り返したフォールディッド式となっており、15㎝F15としては非常に短い鏡筒を実現しています。鏡筒が短いと振動やたわみの面でも有利ですしね。
15㎝対物レンズは iSTARr-opticalの15cmF15アクロマートですが、見え味の面から2回交換し、3回目で高精度の個体を得られたようです。このレンズではありませんが同社のサイトでは測定結果も公開されています。
この画像でもわかるように垂直軸と接眼部が同軸になっているため鏡筒の仰角が変わっても接眼部の高さは一定になり、子供さんや車いすの方も観望しやすい仕様です。
これは経緯台の中でも「山崎式」という方式で、これは日本人として最初に彗星を発見し、日本に最初にガラス製反射鏡の研磨の方法を伝えた山崎正光氏がコメットシーカーの架台として使っていたことからこの名があります。氏が20㎝ニュートン式反射で使用されていたオリジナルでは
(https://www.domenavi.com/ippin/2022/31_12.html より転載させていただきました)
重量バランスのため筒先にカウンターウエイトが必要となっていました。しかし、TUMさんが製作されたようなフォールディッド屈折の場合、それなりの重量物である対物レンズが筒先にあるためバランス調整のウエイトが最小限で済みます。はからずも山崎式とフォールディッド屈折の相性の良さが証明される形となりました。
さて、TUMさんからシステム一式の組み立てや使用方法にレクチャーを受け、夜はにはいよいよ観望です。この日は曇りがちなものの時折晴れ間があり、土星、月、木星などを楽しむことができました。
その見え方ですが、シーイングはあまり良くなかったものの、特に惑星面のコントラストが素晴らしく、さらに木星の大赤斑がオレンジ色、縞模様はベージュとグレーと言った具合に色表現も豊かで、以前原村で見せてもらったTOA150による木星像を彷彿と・・・
いや、違うな。厳密には3枚玉アポとは違った、アクロマートF15だけの世界がある
そんな感じがしました。
アイピースですが、F15なので普通のオルソやプローセルでもとてもよく見えます。しかし一番解像度やコントラストに優れていたのはNikonのルーペアイピースと組み合わせた時で、TUMさんも「色が出ない!」と驚いておられたほど。ただ、倍率が70倍程度なので今後はテレセンバローとの組み合わせで高倍率での実用性も探っていきたいところです。
個人的に残念だったのは6㎝F15アクロマートのように「ハイゲンスが最高の相性」って感じでもなかったことですね。しかしこれについては、今後各種ハイゲンスを試した結果により検証することになると思います。
さらに、アポダイジングマスクの効果も大きかったです。
アポダイジング・マスクとは上の画像のように網を同心円状に配したもので、これを筒先に置くと惑星像の周りに放射状に虹色の光条が出ますが(だから月面ではコントラストを落とすだけで使えない)惑星表面のコントラスト・彩度・シーイングすべてを一段階向上させるというアイテムです。
なぜそうなるかは自分も良くわかってませんが(笑)、屈折のような中央遮蔽のない光学系では特に効果が大きいようです。詳しくは下のリンクにて。
作用原理はともかく、惑星観望ではもはや「付けないと損」と言い切ってしまえるぐらいこの15㎝F15では明らかな効果がありました。当日は木星の大赤斑が真ん中に来ていて、シーイングが止まった瞬間にそれを囲む詳細な模様も見え、まるで「一つ目小僧」のような景観になっていました(笑)。
というわけで、時折訪れる晴れ間に何やかやで盛り上がりながら0時過ぎまで観望。
この日はメインブース会場とはかなり距離のある第二駐車場での展開でしたので、TUMさん、すぷーんさん、minoruさん、カンシさんなど一部の限られた方々としか体験が共有できなかったのが残念でした(今考えたら到着直後から第二星空サイトに車を置いて望遠鏡を設置したらよかったのですが、事前情報では「望遠鏡を一般参加者に見せている時間帯以外はここに車を置かないように。夜が明けたらすぐに車を出すこと」とありましたので、昼間は車を置いちゃいけないんだなと思ってそれを守ってました)。
さて、明日の土曜日は15㎝F15をいったん分解して車載し、第二駐車場からホテル横の第二星空サイトに移動して再度組み立て、一般参加者向けの観望を行うことにします。
(小海星フェスの公式サイトより転載)
・・・この望遠鏡で惑星を見たらみんなきっとビックリするぞ?
いやがおうにも期待は高まりますが、一般の方が初めて望遠鏡で月面や惑星をご覧になった時の感動は一期一会で何物にも代えがたく、こちらのモチベーションも相当上がると思われとても楽しみです!
・・・続く!
(観望中、月齢14の月を横切る飛行機雲)
さて、当方在住の高知から小海までは片道約730㎞、今回ボランティアとして登録していて27日(金)の13:00には会場設営のお手伝いをすることになっているので前日の26日(木)14:30ごろに出発しました。休憩をはさみながら9時間後の23:30ごろには長野県の諏訪湖SAに到着し、車中泊。翌朝9時出発、12時に会場のガトーキングダム小海に到着しています(車を運転している時間は合計10時間くらいだったでしょうか)。
一回メイン会場の「エーデルワイス」方面に車で向かいましたが、ホテル横のトンネル(?)内でホテルの車が搬入作業していて通れず、下の地図の白で〇をつけた部分「第二駐車場」まで戻ります。
ここで井戸端さんと遭遇、一緒に徒歩でメイン会場方面に向かいました。
その途中、ホテル宿泊者の駐車場でutoさんが100円ショップ虫メガネ望遠鏡のデモをしておられたので同席していたNickさん、utoさん長男のTaito君、も含めしばし歓談。星まつりではこういった旧知の方々との交流も大きな目的の一つとなります。
100円ショップ望遠鏡には同じくutoさんの製作された5㎝トラス反射、2.5㎝反射(ヘール望遠鏡ミニチュア)などが同架され「望遠鏡ツリー」という様相。
(この望遠鏡ツリーは片手で持てるほど軽量です)
ケーブルカー乗り場の横を過ぎ、ホテルから坂を下ったところにあるメイン会場に向かいます。
金曜日はケーブルカーが動いてなかったのですが、翌土曜日は稼働するとの事でした。
13時からはメイン会場であるエーデルワイス内の机を並び替えて出展者ブースを作りますが、その作業前に、すでにミザールさんや国際光器さんは見えられていました。
奥の望遠鏡があるところがミザールさん。
国際光器さんはすでに営業!
「星もと」でもそうでしたが国際光器さんはどこよりも早く設営されますね。さらに星まつりでは最終日を待たずして切り上げ撤収する企業ブースが多いのですが、国際光器さんは最後の最後まで営業しておられます。この姿勢は大いに評価したいですね!
さて、作業開始。エーデルワイスの中央に何列か机を集め、そのまわりを企業ブースが囲むように机を配して行きます。
そのままではレイアウト図どおりにならなかったので、大きな机と小さな机を組み合わせることでスペースを調整するなど、臨機応変な現場対応もあって14時ごろに何とか並べ終わりました。机も椅子もけっこう重く作業の指示もない一種のカオスで始まった作業の序盤は不安でしたが(笑)自分を含めボランティア・シルバー人材の方々などでかなり従事する人数が多く(20人以上くらい?)、個々の積極性も高いため何とかなりました(しかしシルバー人材の利用というのは、こういった地域へのかかわり方もあるんだな、と勉強になりました)。
ただ、なまじっかうまくいったからと言って、このような作業者のモチベーションに依存した「結果オーライ方式」が今後踏襲されるのはイベントの持続性を考えると大きな問題で、来年以降も室内でやるのなら絶対に作業の指示をする人が必要だと思います。一例として、事前に「準備の際には机やイスをクロスの上で引きずらないよう手で持って移動してください」と聞いていたので自分はそうやってましたが、かなりの人が引きずってました。何人かには注意しましたけど、皆さん御存知なくピンと来てなかったようなので途中から言わないようにしました。しかしこれでクロスが痛んだりすると来年貸してくれなくなる可能性があるので、借りる立場としては作業方法の管理も必要と思います。さらにその役割まで斎藤さんがやるのは無理なので、主催側で会場設営の担当責任者を設けるべきかと。
さて作業を終えたばかりですが、自分は14時30分に神奈川のTUMさんと「第二駐車場」で待ち合わせをしているので、急いでそちらに戻ります。
メイン会場から第二駐車場までは600mくらいある上に昇り坂のため、相当息が上がりながら到着(笑)。今回、TUMさんからは15㎝F15アクロマート屈折フォールディッド式の自作機を譲っていただくことになっているのです!
BACKYARDプロダクツ製のFRP鏡筒が使われ一見反射望遠鏡のような外見ですが、
2枚の平面鏡を使って光路を4の字に折り返したフォールディッド式となっており、15㎝F15としては非常に短い鏡筒を実現しています。鏡筒が短いと振動やたわみの面でも有利ですしね。
15㎝対物レンズは iSTARr-opticalの15cmF15アクロマートですが、見え味の面から2回交換し、3回目で高精度の個体を得られたようです。このレンズではありませんが同社のサイトでは測定結果も公開されています。
さらに第一反射鏡はAntares Opticsの4インチ1/20λの斜鏡、第2鏡はNinja320用ロシア鏡80㎜斜鏡と、光学エレメンツには一切の妥協がなくTUMさん渾身の一作とも言える唯一無二の自作機ですが、当方が長焦点アクロマートに特に思い入れを持っている点を見込んでいただき、託される運びになりました。
架台はiOptronのiEQ45Proを経緯台モードで使用。この画像でもわかるように垂直軸と接眼部が同軸になっているため鏡筒の仰角が変わっても接眼部の高さは一定になり、子供さんや車いすの方も観望しやすい仕様です。
これは経緯台の中でも「山崎式」という方式で、これは日本人として最初に彗星を発見し、日本に最初にガラス製反射鏡の研磨の方法を伝えた山崎正光氏がコメットシーカーの架台として使っていたことからこの名があります。氏が20㎝ニュートン式反射で使用されていたオリジナルでは
(https://www.domenavi.com/ippin/2022/31_12.html より転載させていただきました)
重量バランスのため筒先にカウンターウエイトが必要となっていました。しかし、TUMさんが製作されたようなフォールディッド屈折の場合、それなりの重量物である対物レンズが筒先にあるためバランス調整のウエイトが最小限で済みます。はからずも山崎式とフォールディッド屈折の相性の良さが証明される形となりました。
さて、TUMさんからシステム一式の組み立てや使用方法にレクチャーを受け、夜はにはいよいよ観望です。この日は曇りがちなものの時折晴れ間があり、土星、月、木星などを楽しむことができました。
その見え方ですが、シーイングはあまり良くなかったものの、特に惑星面のコントラストが素晴らしく、さらに木星の大赤斑がオレンジ色、縞模様はベージュとグレーと言った具合に色表現も豊かで、以前原村で見せてもらったTOA150による木星像を彷彿と・・・
いや、違うな。厳密には3枚玉アポとは違った、アクロマートF15だけの世界がある
そんな感じがしました。
アイピースですが、F15なので普通のオルソやプローセルでもとてもよく見えます。しかし一番解像度やコントラストに優れていたのはNikonのルーペアイピースと組み合わせた時で、TUMさんも「色が出ない!」と驚いておられたほど。ただ、倍率が70倍程度なので今後はテレセンバローとの組み合わせで高倍率での実用性も探っていきたいところです。
個人的に残念だったのは6㎝F15アクロマートのように「ハイゲンスが最高の相性」って感じでもなかったことですね。しかしこれについては、今後各種ハイゲンスを試した結果により検証することになると思います。
さらに、アポダイジングマスクの効果も大きかったです。
アポダイジング・マスクとは上の画像のように網を同心円状に配したもので、これを筒先に置くと惑星像の周りに放射状に虹色の光条が出ますが(だから月面ではコントラストを落とすだけで使えない)惑星表面のコントラスト・彩度・シーイングすべてを一段階向上させるというアイテムです。
なぜそうなるかは自分も良くわかってませんが(笑)、屈折のような中央遮蔽のない光学系では特に効果が大きいようです。詳しくは下のリンクにて。
作用原理はともかく、惑星観望ではもはや「付けないと損」と言い切ってしまえるぐらいこの15㎝F15では明らかな効果がありました。当日は木星の大赤斑が真ん中に来ていて、シーイングが止まった瞬間にそれを囲む詳細な模様も見え、まるで「一つ目小僧」のような景観になっていました(笑)。
というわけで、時折訪れる晴れ間に何やかやで盛り上がりながら0時過ぎまで観望。
この日はメインブース会場とはかなり距離のある第二駐車場での展開でしたので、TUMさん、すぷーんさん、minoruさん、カンシさんなど一部の限られた方々としか体験が共有できなかったのが残念でした(今考えたら到着直後から第二星空サイトに車を置いて望遠鏡を設置したらよかったのですが、事前情報では「望遠鏡を一般参加者に見せている時間帯以外はここに車を置かないように。夜が明けたらすぐに車を出すこと」とありましたので、昼間は車を置いちゃいけないんだなと思ってそれを守ってました)。
さて、明日の土曜日は15㎝F15をいったん分解して車載し、第二駐車場からホテル横の第二星空サイトに移動して再度組み立て、一般参加者向けの観望を行うことにします。
(小海星フェスの公式サイトより転載)
・・・この望遠鏡で惑星を見たらみんなきっとビックリするぞ?
いやがおうにも期待は高まりますが、一般の方が初めて望遠鏡で月面や惑星をご覧になった時の感動は一期一会で何物にも代えがたく、こちらのモチベーションも相当上がると思われとても楽しみです!
・・・続く!
(観望中、月齢14の月を横切る飛行機雲)
コメント
コメント一覧 (22)
アポダイジングマスクですが、惑星だと口径の大きさが分解能に効くので、円周外側の情報が高周波(細かい構造)に効くのは理解できるかと思います。一方外側の情報は時として結像とか、コントラストとか、もっと低周波の構造を邪魔するかもしれないということもなんとなく想像できるかと思います。このマスクは、外側を隠すことにより、高周波の性能を犠牲にして、低周波の性能を上げるというものだと理解しています。高周波というのはスタックとかしてやっと出てくる成分で、眼視だと低周波の方しか見えないのだと思います。
リンク先のFIGURE111Bの一番上の図がそのことを表しています。眼視だと圧倒的に有利になるはずです。
もし、これくらいのことは当然理解してるよという場合は、ご容赦ください。
このページ、かなり細かいことまで書いてくれているので、何かを調べるときにかなり役に立ちます。昔レンズ設計をやろうとしてずいぶんお世話になりました。でも最近はそちらほうめんはおそろかになっていますが…。
uwakinabokura
がしました
シーイングのいい悪いでアポダイジングマスクがどう改善するかは興味があります。私の予測はシーイングの悪い時ほど改善効果は大きいが、当然絶対的な見え味はシーイングがいい時ほどいいというものです。
次の記事楽しみにしています。
uwakinabokura
がしました
アポダイジングマスクのシーイング軽減効果については、H.R.Suiter著 Star Testing Astronomical Telescopes第1版の第9章9.3節 Shading or Apodizationの中でシーイングフィルターとしての効果についての記述があったのを思い出しました(P.165)。その中には、ある大気の揺らぎの条件の下でMTFチャートを使ったコントラストのシミュレーションも載っています。それによれば、最大空間周波数を1.0に正規化したとき、約0.4の空間周波数以下ではアポダイジングマスクはマスクのない望遠鏡よりもコントラストが良い結果を示し、また、0.1以下の空間周波数ではアポダイジングマスクの望遠鏡はマスクのない完全な望遠鏡よりもコントラストが良くなるというようなMTFチャートでした。また、この本では、不等光二重星の分離についても言及されています(P.164)。アポダイジングは、回折像の中の回折リングを弱めるので、明るいリングが暗い星と運悪く重なるような、分離限界のすぐ外側に伴星がある不等光二重星の分離の場合有効です(しかし一般には高倍率の像に対して、リングを見えなくすることは有効ではありません)。Star Testingは30年位前に出版された本ですが、式は使わずに説明されているのでTelescope Opticsよりは読みやすい内容だと思います。
uwakinabokura
がしました
その後、設計シート(EXCEL)を見つけました。
しかし、これをどこからダウンロードしたのか全く思い出せません(歳を感じます)
シベットさんにメールで送りますから公開してもらいましょう。
金網3枚重ねまでの設計ができます
このEXCELのApodizeシートのL11セルに金網の透過率(ワイヤ径0.2mm ピッチ1.6mmの場合は
(1.4/1.6)^2=0.766)を入力し、L18はGausiann係数(0.85がデフォルトのようですがこれについては理解してません)を入力します。I30,I33,I36セルに金網の内径(レンズ径に対する割合)を入力すると
回折像の強度分布が対数でグラフ化されます(中央が1ですから全体の強度減衰は加味されてないようです)
フーリエ変換では第2リングまでしか解析しなかったので最適な設計にはなってないようですね。
また、リングの強度だけではなくエアリーディスクの大きさ変化もわかります。
また、EE-MTFのシートについては理解してません、だれか教えてください
uwakinabokura
がしました
このイベント、以前から承知していたのですが何と無くハードルが高く参加を躊躇っておりました。
しかしシベットさんからご紹介頂きましたutoさんとも顔見知りをさせて頂き「一度お邪魔しよう」と今回「これは偵察だから」と自分に言い聞かせて少しだけ参加させて頂きました。
シベットさん達がおられた下?の会場は怖気付いて立ち寄る事が出来ず(泣)
結局ホテル横の観望会場にチラッと参加です。
持ち込み機材は20数年前、シベットさんに取材頂きました例のアレです。
これまで散々擦ったネタなんで気後れしつつまだご覧頂けなかったutoさんには是非触って欲しかった思いでの持参です。
私など光学知識など全く無く市販品に市販小物の流用機材でお気楽に星見をしている輩の1人でシベットさん、utoさん達の様に知識に裏打ちされて趣味に打ち込んでおられる方から見たら「フン」てなもんでしょう(笑)
でシベットさんは今回も前衛的な挑戦をされた機材を持ち込まれ浅学な私などは驚くばかり…覗いて見たかったぁ。
最後になりますがボランティアもされておられた様でご苦労様でした。
こういったイベントはお気楽に参加するだけでなく開催を計画、実行して下さる縁の下の力持ちの方達に敬意を払わないといけない事、以前よりシベットさんが仰有っておられましたが凄く考えさせられました。
今回はお会い出来ませんでしたがこれからもお付き合い下さると幸甚です。
追伸…AEで無くBRZ、渋いチョイスです。
uwakinabokura
がしました
もうこれはもう立派な〝スバリスト〟を名乗れますね。
私もあの不等長エキパイが奏でるドロドロ音に惹かれます。
それとお願いですが今度またシベットさんとお会いした時にLINE交換が出来たら嬉しく思います。
uwakinabokura
がしました
〝サンバー〟…〝農道のポルシェ〟ですな。
もうバリバリのスバリストじゃないですか(笑)
ではまた何処かでお会い出来るのを楽しみにしております。
uwakinabokura
がしました
15センチF15 4の字折り畳みアクロは、自分も死ぬまでには最後に作りたいと
思っているスペックの望遠鏡です。
望遠鏡活動は長らく休止しておりますが、自作20センチ・F5反射には
自作アポマスク必携でした。
どこかの大学の天文研のサイトで穴の比率を調べ、黒い網戸で作りました(白でも効果は変わらない
とのことです)30度・60度・90度の角度を持つ三角定規をうまく使いモアレがきれいに
出るようにヅラシながら両面テープで光路外のところで張り合わせていきます。
効果は絶大です。反射のうすうすの像が屈折に近い濃いコントラストになります
(近づくだけでまるまる同じまでいきませんが)元々色収差がゼロの反射に使うと快適な
見え味です。
アポマスクでコントラストが上がる仕組みは青森の木村さんが解説しているのが一番正解に
近いと思います。
アポマスクは自作の15センチF5屈折用にも作りましたが、これは口径を2/3にする搾り板をつけた方が
像が安定(ユラユラなし)、色収差の減少も同等だったのでこっちを使っていました。
屈折で色収差が減少するのは、幅あたりの面積が大きいレンズ外周部ほど透過性を減らしているから
トータルでうまくバランスよく光量を減らす≒色収差を減らすからだと思います。シーイングキャンセル
効果も同じ理由かと。
バンドパスフィルターは焦って買ってしまいましたが、このレンズ(DKD製)に合わず
お蔵入りです。ヤフオクで売るか・・・
あとフィルターのことで気になる、聞きたいことがあるんですけど またあとで書きます
長くなってすいません。
uwakinabokura
がしました
15センチ・F8だと、シュワルツのこのスペックのやつには口径が11センチになる搾り板が
付いていたそうで、これをつけるとFが11となってかなり像がよくなったそうですね。
アクロ屈折は 「F10とF11のあいだにあきらかな壁がある」らしいですね。(カサイ氏談
口径にかかわらず、15や11というFの数字は「マジックナンバー」で、6センチでF15なら
2.4Dの法則とやらで、色はほとんど目立たないですが、10センチでも15センチでも
Fを2.4Dにしなくても11や15にすれば、かなり色は目立たなくなる・・・・・ようです。
(2~30センチまでは効果があるのではないでしょうか)
フィルターの件ですが、2ちゃんの古い書き込みで、「短焦点アクロにG線カットフィルターを
付けると大赤斑が見える(はずすと見えない)」という一文をみつけずっと気になっていたのですが
このG線カットフィルターとは一体?検索してもなかなかわかりません。IR カットフィルターのこと
かと思いましたが、写真用で眼視には効果がないようです・・・
何かわかりますか????
uwakinabokura
がしました
G線カットフィルター、やはり聞いたことありませんか・・・・
カサイさんでは10センチF11のアクロを出していました。
自分のミザール8センチF11も良く見えます。
8センチF10と比べたわけではないので正確さは無いですが、8センチって
けっこう見えるんだなという感じを受けました。これ以上長いと
振動が出てくるので「トータルで良く見える」というかんじです。
uwakinabokura
がしました