SVBONY SV225 経緯台です。
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こういった片持ちフォーク式経緯台としてはビクセンのポルタを筆頭に、ZERO、最近ではサイトロンのSJ-M等がリリースされていますが、SVBONYでもこの形式のものが出ました。

搭載重量10㎏を謳った経緯台としては実売価格2万ちょいは圧倒的に安いですね。さすがSVBONYというところです。
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ただ、大きさ的にはZEROよりだいぶ大きく、架台そのものも重いですね。

組み立ててSV503 70EDを載せてみました(三脚はAZ-GTiのものを流用)
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SVBONY純正の組み合わせになりますが、このクラスの搭載は余裕ですね。ピント合わせ等しても振動は少なく発生しても収束が速いです。フリーストップの操作性も良くこの辺は後発の強みでしょうか。「クイック調整ハンドル」(粗動の時振り回す用の棒)の手元のゴムが抜けやすいのはご愛敬(笑)

さて、搭載重量10㎏というからにはかなりの重量を載せられるはずなので・・・

重量5.8kgのC8なら楽勝のはずだし、さっそく載せてみたわけです(笑)。もちろん重量バランス的に転倒の危険があるので非推奨となります。
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・・・えっ、何だこの不自然なフィット感は? 
・・・! 驚きました、C8で天頂付近もギリギリ干渉せず向けられる!
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これはポルタでもZEROでも不可能だった離れ技です! ひょっとして各部の寸法がC8搭載を想定して決められている!? まさかそれはないと思いますが・・・

もちろん、振動収束はだいぶ遅くなりますし、垂直回転部分の遊びの分だけ垂直軸が「微妙に垂れ下がって」ますが、この状態でも粗動の動きもスムースでZEROみたいに「噛む」ことがありません。
C8が普通に使えてしまう!
現状ではこの重量を載せた場合の耐久力は未知数です。さらに、三脚部分の底面積不足による転倒の不安もあるのですが、底面積を拡げてその危険をなくせば問題はない気さえしてきました。

もっとも5.8kgのC8でギリギリっぽいので、これ以上の重量、たとえばカタログデータ通りに10kgの鏡筒搭載は厳しいでしょうね・・・というか無理だと思います(笑)

足が大きく開く三脚を作って載せれば「C8ちょい見用」の架台として最適なんじゃないかと個人的には感じました。何よりこの価格でこれだけの剛性の架台を出せるあたりはSVBONYの面目躍如といったところでしょうか!

これは、いいものだ!
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(くどいですがSVBONY SV225 経緯台にC8の搭載は完全に非推奨。試す場合はあくまで自己責任でお願いします)