さて、テキサス・ウェイコ3日目、天候が非常に気になる皆既日食の前日ですが朝起きた日の出前の状況はこんな感じ。
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おっ、晴れるのかと思いきや、日の出の時にはすでにこのような雲が・・・
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低層の雲の動きがものすごく速いです。実は今日も晴れてほしいのですが・・・と言うのもこの日、米国では11時34分頃侵入・12時48分頃出現、の「金星食」があるのです。

チャレンジ3:金星食の観察

11時前から部屋のベランダに望遠鏡をセッティングします。
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utoさんは5㎝F6トラス反射、自分はスピカ双眼です。いずれもアストロソーラーフィルターをつけて太陽を導入し
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しかる後に西側の金星がいると思われる角度に鏡筒を振ってフィルターをはずし、まずは金星の導入(注:このような手順の場合、太陽が近いため危険を伴います。十分注意のうえ、自己責任でおこなってください)
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が、しかし、ご覧の天候にて2人とも薄い月はもちろん金星でさえ見つけられません・・・さらにこの状況では

もし金星が見つかっても消失が食によるものか雲によるものかの区別がつかない

と思われました(笑)そうこうしているうちに侵入の時間を過ぎ、敗退決定。これで3つのチャレンジにおいて一勝二敗か・・・

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さて、本日続いてのプログラムは明日ののゲネプロです。つまり日食の当日と同じく機材を展開し、同時刻帯にすべき動作を全て行います。最重要は13時38から42分にかけての皆既の時間帯ですね。

ホテルの駐車場の端っこの一角に2名分の機材一式を持っていき・・・
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ここで組み立て。
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実際の太陽の仰角がわかるのでカメラをのぞき込む姿勢とかがそのままに練習できますね。
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自分は多段階露出が「手動」なので、この状態で実際にシャッターを切ってみます。1セット約30秒、定間隔で2秒露出を50枚余り自動で撮っている間、3分余りをスケッチに使うという動作。
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このあたりを実際に行うことで、ちょっとした人間工学的な最適化を体感し、限られた皆既の時間内に迅速に行動するための一助とします。

まあしかし天候の方は相変わらず・・・
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まあしかし太陽は見えるので、想定していたシミュレーションはできました。
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utoさんの20㎝重箱ドブによる太陽投影もバッチリ機能しています。

というわけで「ゲネプロ」を終え、機材を片づけていると女性が二人近づいてきます。どうもホテルのマネージャーと従業員の方な模様。まあ、駐車場の一角で怪しい機材が展開されてたらそら注意しに来ますよね。utoさんが部屋番号と名前を告げ客であることを表明、謝罪して収束。
駐車場はだだっ広くて車もぽつぽつくらいなのですが「わたしたちは全てのパーキングを開けておかないといけないから・・・」ってごもっとも。

この後、フォートワースで窓にベッタリ貼られたステッカーのはがし作業(まだ半分がた残っているのです)。2人がかりで小一時間やったかな、何とかはがし終わり、やっとのことで「フォートワースの悪夢」を払拭することができました(笑)。

あとはTVでバスケットボール等のスポーツを見たり、昨日同様時差ぼけが完治せず居眠りしているわたくしの横で、utoさんはブログ記事の作成をおこなったりです。明日は「THUNDER STORM」とかいう何だかカッコいい響きの天気予報が出ているので、それに一抹の不安を覚えつつテキサス3日目が終わるのでした。

・・・さて、明日の皆既日食当日の天候は!?