紫金山・アトラス彗星ですが、久々の「肉眼でも見える大彗星」と言うことでXのTLをはじめ、web天文界をおおいに賑わしていますね。
少し前から彗星の明け方の姿を捉えた各地の天体写真家による素晴らしい画像の数々が見られていたのですが、個人的には単に「朝早く起きるのがしんどい」という理由で観望を見送っていました。で、近日点を過ぎ10/12ごろから夕方にも見られるということで、「じゃ、そろそろ見てやるか」という謎の上から目線で観望を開始したのですが・・・
まずは10/12(土)スピカ双眼(ED-Lavendura34㎜ 12倍 実視界3.8°)を「コメットシーカー」とし・・・

2階の窓から日没後の空を望みます。うーん肝心の一番低いところに雲があるなあ・・・

web上にはこの彗星の素晴らしい画像があふれているので写真を撮るつもりはなく、とにかく眼視で確認したい一心でしたが、この後空が暗くなっても地平線上に雲があって探すことができませんでした。まあ、今日は高度も低いだろうし、難しいよね、で終了・・・この日はまだ余裕がありました(笑)。
翌10/13(日)。
やはり昨日と同じような状況。低いところには雲があり、

よく見ると分厚い雲のバックグラウンド、一見夕焼けで晴れていそうなところも薄雲ある感じ・・・

彗星どころか恒星も良く見えずこの日も探せません・・・翌日から天気は悪い予報なので、少し焦りがも出てきました。
10/14(月)この日が、彗星の光度がまだ明るく日没後そこそこの高度があるということで、夕暮れモードにおける一種の「極大日」とでも言えましょうか。しかし天気は天気予報通り・・・

明らかにこれは厳しいです・・・この日はスピカ双眼による眼視捜索だけではなく、カメラで写してもっと弱い光も捉えようとEOS kiss X2を出してきました。

ま、でもずっとこれじゃ無理だよね。

というわけで「極大日」3日目も撃沈。
10/15(火)もはや焦りと言うより捨て鉢な気持ちが生まれつつ(笑)

どうなんですかねー、運が良ければ晴れ間から? 程度?

その後明らかに曇り・・・全然ダメです。
これで4連敗。天候に振り回された2020年のネオワイズ彗星が脳裏をよぎります
彗星に限らずたとえば日食とかでもそうですが、天候に恵まれて感動の天体ショーを味わえる人もいれば曇ってガッカリの人もいるわけですよね。前者はwebで発言する機会が多いでしょうけど後者の人はあんまり言わないと思います。で、XのTLなんかも「勝利宣言」であふれるわけですが(これは仕方ない)その傍ら数少ない「曇って見られなかった人」のポストなんかを見ると変な仲間意識出てきたりとか・・・もはや完全にこじらせてしまった感が(笑)
まーしかし、わたくしの場合はなるべくしてなった側面もあります。
まず、冒頭にも書きましたが、彗星が明け方モードの時晴れてて見える機会はあったにもかかわらず「朝早く起きるのがしんどい」という理由でスルー。さらに多くの観測者がおこなっている、西側が晴れる地域を求めて観測地を選定、状況によっては移動、またできるだけ標高の高いところから見るなどの努力をしてないですからねー。
話は変わりますが、ラグビーボールは「回転楕円体」をしているためバウンドがどこに弾むかわからないのですが、あきらめずにボールを追った選手のところに跳ねてくるのだそうです。ひょっとすると彗星に代表される天文現象も「人事を尽くして天命を待った人」にだけ微笑みかけるラグビーボールのような性質を持っているのではないでしょうか? まさに
天文現象ラグビーボール説!
この理論で行くと、わたくしのように「人事を尽くさなかった者」に恩恵をもたらすほど天文現象は甘くないのです(笑)。
さて、彗星に人としての生き方を教わりつつの10/17(水)

何だか今日行けそうな気がするー♪ なのですが期待し過ぎると突き落とされるからねー(笑)
今日もスピカ双眼とX2の2段構え。雲間をついてスピカ双眼で彗星捜索・・・と!?

(iPhoneでスピカ双眼をコリメート撮影)
これちゃいます?

眼視のニュアンスをスケッチで再現するとこんな感じでした。やはり薄雲越しみたいでコントラスト悪いですが、それでも2°程度の尾は確認でき、彗星の形に見えました・・・が、しかしそれまでにかなり気持ちがこじれてしまっているので特段の感動はなく、「あー、見えたことは見えたけど、個人的には大彗星を体験したことにはなってないよね?」という主観的なのか客観的なのかよくわからない感情に(笑)
X2の方も一応写ってはいましたが、星ブレてるし相当強調処理してこの程度。
(55㎜F5.6 ISO800 4秒露出)
XのTLで見る皆さんの素晴らしい作例はもちろん、簡便な手持ち撮影と思われるスマートフォン写真にさえも劣る感じが・・・やはり空のコントラスト悪かったんでしょうね。ま、逆に言えば明るい彗星だからこそこの悪条件でもここまで写った、とも言えますが。
で、本来なら見られるだけでラッキーだと言うのに文句ばっかり言ってたもんだから(?)そこから曇って来てどんどん見えにくくなり、20分ぐらいで完全ロストしたという、もはやバチが当たったとしか言えないオチにて終了(笑)。
と言うわけで自分はまだ「大彗星」としての紫金山・アトラス彗星を体験できてなく、今後そういうチャンスがあるかどうかわかりませんが、ぜひとも
「すいませんでした、明らかに大彗星でした」
と思い知れる機会が持てればうれしいのです(笑)。
いずれにせよ、ここまで記事を読んでくださった皆様、こんなひねた見解にお付き合いいただき、ありがとうございました!
***追記***
その後の「紫チャレンジ連敗、栄光の軌跡」(笑)
10/17 ドン曇り不戦敗
10/18 鏡川へ出張するも曇り→雨
10/19 ドン曇り不戦敗
10/20 昼間快晴で期待するも夕暮れから曇る
10/21 夕方曇り 16:20~18:00のタイムラプス↓
一瞬の薄曇りの晴れ間? にごくごくかすかな状態で一応確認

(55㎜ F5.6 20秒露出 ISO800)
いや、もう大彗星状態では見られませんかねえ・・・
10/22 雨天不戦敗
少し前から彗星の明け方の姿を捉えた各地の天体写真家による素晴らしい画像の数々が見られていたのですが、個人的には単に「朝早く起きるのがしんどい」という理由で観望を見送っていました。で、近日点を過ぎ10/12ごろから夕方にも見られるということで、「じゃ、そろそろ見てやるか」という謎の上から目線で観望を開始したのですが・・・
まずは10/12(土)スピカ双眼(ED-Lavendura34㎜ 12倍 実視界3.8°)を「コメットシーカー」とし・・・

2階の窓から日没後の空を望みます。うーん肝心の一番低いところに雲があるなあ・・・

web上にはこの彗星の素晴らしい画像があふれているので写真を撮るつもりはなく、とにかく眼視で確認したい一心でしたが、この後空が暗くなっても地平線上に雲があって探すことができませんでした。まあ、今日は高度も低いだろうし、難しいよね、で終了・・・この日はまだ余裕がありました(笑)。
翌10/13(日)。
やはり昨日と同じような状況。低いところには雲があり、

よく見ると分厚い雲のバックグラウンド、一見夕焼けで晴れていそうなところも薄雲ある感じ・・・

彗星どころか恒星も良く見えずこの日も探せません・・・翌日から天気は悪い予報なので、少し焦りがも出てきました。
10/14(月)この日が、彗星の光度がまだ明るく日没後そこそこの高度があるということで、夕暮れモードにおける一種の「極大日」とでも言えましょうか。しかし天気は天気予報通り・・・

明らかにこれは厳しいです・・・この日はスピカ双眼による眼視捜索だけではなく、カメラで写してもっと弱い光も捉えようとEOS kiss X2を出してきました。

ま、でもずっとこれじゃ無理だよね。

というわけで「極大日」3日目も撃沈。
10/15(火)もはや焦りと言うより捨て鉢な気持ちが生まれつつ(笑)

どうなんですかねー、運が良ければ晴れ間から? 程度?

その後明らかに曇り・・・全然ダメです。
これで4連敗。天候に振り回された2020年のネオワイズ彗星が脳裏をよぎります
彗星に限らずたとえば日食とかでもそうですが、天候に恵まれて感動の天体ショーを味わえる人もいれば曇ってガッカリの人もいるわけですよね。前者はwebで発言する機会が多いでしょうけど後者の人はあんまり言わないと思います。で、XのTLなんかも「勝利宣言」であふれるわけですが(これは仕方ない)その傍ら数少ない「曇って見られなかった人」のポストなんかを見ると変な仲間意識出てきたりとか・・・もはや完全にこじらせてしまった感が(笑)
まーしかし、わたくしの場合はなるべくしてなった側面もあります。
まず、冒頭にも書きましたが、彗星が明け方モードの時晴れてて見える機会はあったにもかかわらず「朝早く起きるのがしんどい」という理由でスルー。さらに多くの観測者がおこなっている、西側が晴れる地域を求めて観測地を選定、状況によっては移動、またできるだけ標高の高いところから見るなどの努力をしてないですからねー。
話は変わりますが、ラグビーボールは「回転楕円体」をしているためバウンドがどこに弾むかわからないのですが、あきらめずにボールを追った選手のところに跳ねてくるのだそうです。ひょっとすると彗星に代表される天文現象も「人事を尽くして天命を待った人」にだけ微笑みかけるラグビーボールのような性質を持っているのではないでしょうか? まさに
天文現象ラグビーボール説!
この理論で行くと、わたくしのように「人事を尽くさなかった者」に恩恵をもたらすほど天文現象は甘くないのです(笑)。
さて、彗星に人としての生き方を教わりつつの10/17(水)

何だか今日行けそうな気がするー♪ なのですが期待し過ぎると突き落とされるからねー(笑)
今日もスピカ双眼とX2の2段構え。雲間をついてスピカ双眼で彗星捜索・・・と!?

(iPhoneでスピカ双眼をコリメート撮影)
これちゃいます?

眼視のニュアンスをスケッチで再現するとこんな感じでした。やはり薄雲越しみたいでコントラスト悪いですが、それでも2°程度の尾は確認でき、彗星の形に見えました・・・が、しかしそれまでにかなり気持ちがこじれてしまっているので特段の感動はなく、「あー、見えたことは見えたけど、個人的には大彗星を体験したことにはなってないよね?」という主観的なのか客観的なのかよくわからない感情に(笑)
X2の方も一応写ってはいましたが、星ブレてるし相当強調処理してこの程度。

(55㎜F5.6 ISO800 4秒露出)
XのTLで見る皆さんの素晴らしい作例はもちろん、簡便な手持ち撮影と思われるスマートフォン写真にさえも劣る感じが・・・やはり空のコントラスト悪かったんでしょうね。ま、逆に言えば明るい彗星だからこそこの悪条件でもここまで写った、とも言えますが。
で、本来なら見られるだけでラッキーだと言うのに文句ばっかり言ってたもんだから(?)そこから曇って来てどんどん見えにくくなり、20分ぐらいで完全ロストしたという、もはやバチが当たったとしか言えないオチにて終了(笑)。
と言うわけで自分はまだ「大彗星」としての紫金山・アトラス彗星を体験できてなく、今後そういうチャンスがあるかどうかわかりませんが、ぜひとも
「すいませんでした、明らかに大彗星でした」
と思い知れる機会が持てればうれしいのです(笑)。
いずれにせよ、ここまで記事を読んでくださった皆様、こんなひねた見解にお付き合いいただき、ありがとうございました!
***追記***
その後の「紫チャレンジ連敗、栄光の軌跡」(笑)
10/17 ドン曇り不戦敗
10/18 鏡川へ出張するも曇り→雨
10/19 ドン曇り不戦敗
10/20 昼間快晴で期待するも夕暮れから曇る
10/21 夕方曇り 16:20~18:00のタイムラプス↓
一瞬の薄曇りの晴れ間? にごくごくかすかな状態で一応確認

(55㎜ F5.6 20秒露出 ISO800)
いや、もう大彗星状態では見られませんかねえ・・・
10/22 雨天不戦敗
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