S30には「Plan機能」があり、これを使えばリアルタイムに操作しなくても設定したスケジュールで撮影をおこなうことができます。これはどういうことかと言うと、食事したり風呂入ったりギター弾いたり寝たりしてる間にS30が要求された仕事を粛々とこなしてくれる、という夢のよう状態が可能になるのです。
もちろん天体写真家の皆さんにとってはこんなの日常的なムーブなのでしょうけど、わたくしのような天体写真素人が特段のシステムを使わずに同様のことが可能になるところがスマート望遠鏡の大きなメリットと言えます。

もちろん天体写真家の皆さんにとってはこんなの日常的なムーブなのでしょうけど、わたくしのような天体写真素人が特段のシステムを使わずに同様のことが可能になるところがスマート望遠鏡の大きなメリットと言えます。


今回は19:30~5:10にもわたる10時間以上の長丁場なので、気温低下に備えて結露防止ヒーターをオン、バッテリー駆動だと途中で切れると思われるのでUSBケーブルで電源供給です。
まずは20秒露出で勾玉星雲、くらげ星雲あたりのFraming機能によるモザイク撮影ですが


露出時間の長さ設定が甘くモザイクを完遂できず。これ使う時は10秒露出にしておかないと視野全体のカバーが遅すぎてあんまり実用性ないかも。
かもめ星雲、モザイク撮影)1.5倍は撮影時間1時間の設定でしたがギリギリいけたかな?
しかし、導入ほか、様々なロスタイムの影響でスタック合計時間は33分にとどまった模様。


ちなみにモザイクやると、現状の懸案事項である「左上の星像の伸び」はかなり目立たなくなりますね(右の画像は左上の部分を拡大)
しかし、導入ほか、様々なロスタイムの影響でスタック合計時間は33分にとどまった模様。


ちなみにモザイクやると、現状の懸案事項である「左上の星像の伸び」はかなり目立たなくなりますね(右の画像は左上の部分を拡大)
M63ひまわり銀河 M64黒眼銀河


この両画像とも画面のムラは電線の影響ですが、どうやらPlan時の高度設定が低すぎた模様。
というわけでこの時点でS30にまかせて、わたくしは寝ました(笑)。
(で、その時にスマホのアプリを切ったんですが、それだと本体にスタックなし画像が大量に残るだけなので、後でスマホアプリ上でスタックしなおさなければならず、とても手間がかかりました。S30が動いている間はアプリをつけっぱなしにしていた方がよさそうです)
以降は基本「春の銀河巡り」になるのですが、fl=150㎜でスケールが小さい上に、スタック合計時間10数分(設定時間20分)ではやっぱり露出不足な感じでした。今後はあんまり対象天体数を欲張らずに一対象あたり1時間くらいやるべきかもですね。
で、あんまり見栄えがしないので画像のみで(天体名は画像右下)








はい、何が何だか今一つわかりませんね。わたくしも良くわかりません(笑)
さて、AIデノイズは不自然なので使わなくなってたのですが、球状星団には絶大な効果を発揮することを発見! M13、左デノイズなし、右あり。


拡大


どうです、右のデノイズしてる方がいい、って初めて言える気がしませんか?・・・いや、あんまり変わらんか(笑)。
それより画面中央であるにもかかわらず星像が微妙に斜めに伸びてる気が。やっぱりこれ光軸出てないと言わざるを得んよね?
さて、というわけでPlan機能の運用についてはそれなりに知見を得ることができました。何と言っても設定したら後は何もしなくていいのでとても楽ですね。まあ天候の問題もありますし一晩中できる機会はそうそうないとは思いますが、あらかじめPlan作って置いてチャンスが来ればGO! の「準備万端作戦」がいけるような気もします。
しかしこのPlan機能も運用コンセプトは無限大なので、今後他のS30オーナーの方々が色々な面白い使い方を提示して下さると思われ、その辺はとても楽しみですね。
***
S30、その他の機能につきましても、当ブログにおける運用研究はまだまだ続きます!
コメント