小海で「月面キラキラ観望標準機」候補として入手したビクセン・ダイナスコープに裏切られ(笑)、その代替としてスコープテック・ラプトル50を取得しています。

これは入門機として非常に評価の高いものですが、5㎝F12というそのスペックが絶妙と言いますか、個人的に唯一無二と言っていいほどの魅力を感じる要素になっております。というのも
①アイピースにハイゲンス(対物がF12以上であることが使用条件)を使いたい立場としては最短の鏡筒でそれをギリギリクリアする「12」の値が素晴らしい
②アクロマートのアポ条件である「口径をDcmであらわした場合2.4D以上になること(5㎝の場合F12以上)」にも完全に合致
③月面キラキラ適性の高い5~6㎝の口径という条件も満たしている
などなど、まさに3拍子揃った
5㎝F12しか勝たん
という状態(笑)
というわけで、月が満ちてくるのももどかしく三日月を早速見てみます。

・・・!

いや、悪くはないんだけど何かスッキリしないんですよね? アクロマート+ハイゲンス独特の「ピントが合った瞬間に解像度とコントラストがブワッ!と来る感じ」がないと言うか・・・
で、次の日、光軸アイピースをつけて見てみると・・・

あーこれ光軸ズレてるやつですよね? しかもいろいろ見てると対物じゃなくて接眼筒が鏡筒に対してわずかに斜めになっている模様。当然その辺のアジャスト機構はないので、接眼筒を止めてあるビスを緩め、ビス穴の遊びを利用して傾きを修正しながら締め直す、という裏技対応で調整をおこないます。
ここで注意。自分はオークションでこのラプトル50を入手したのですが、取引相手にいろいろ感心しない内容があり、取り扱いが悪くて接眼部が曲がっていた可能性もあります。新品入手のラプトルならこういうことはないのではないかと個人的には考えています。
さて、完璧ではないけどそれなりに接眼筒のスケアリングを追い込み、五藤HM25㎜24倍にて近所の鉄塔をコリメート撮影してみますと・・・

おお! さらにiPhoneのズームで中央拡大。

これだっ! この解像度、端正とも言える像質こそ、アクロマート+ハイゲンスの真骨頂!
で、夜に上弦の月を見ると、ついにラプトル50真の実力が!


(左:五藤HM25㎜24倍 右:アストロHM6㎜100倍)
iPhoneによる上のコリメート画像では全く表現できていませんが、実物はこの10倍シャープでコントラストもよく、階調も豊かで非常に見ごたえがありました。しかもまだ半月の状態にもかかわらず明るい部分にはすでに月面キラキラの片鱗が感じられ、期待が膨らみます!
しかし軽量の簡易式な架台で使ってみると、フォーカシングに伴う振動でジャストのピント位置がつかみにくくなることもわかったので、後日3Dプリンターでラプトル50の専用アリガタを製作し、

同じスコープテック製のZERO経緯台に搭載しました。

そしてキラキラが顕在化して来るフェーズの月齢9、まずはCZJ25-H、24倍にて

来た! 例によって画像には全く写せてませんが、月面の一番明るい部分に
おなじみの月面キラキラが!
さらにクレーターの影のコントラスト、海の部分の階調と立体感、また少し色の濃い部分が汚れたような細かい質感で見えてくるなど月面上の情報量が物凄いことになっています!
この後、いろいろなアイピースを差し替えて見てみますが、CZJ25-Hを100とすると
100:五藤HM25㎜
95:オルビィスH25mm 、Aliの顕微鏡ハイゲンス、他のノーブランドハイゲンス
75:ラプトル付属のK20mm 、kenkoブランド等の銀プローセル
という感じでしょうか。CZJと五藤のハイゲンスは頭一つ抜けていますが100~95なら「完全に月面キラキラが見えている」と断言してよい状態。いやー、この見え味を多くの人が共有してくだされば月面キラキラの知名度も上がってきそうなのですが(笑)。
対して75レベルですと「まあ、見えなくもないよね?」って感じにかなりトーンダウンします。ちなみにこれらの評価はラプトル付属の天頂ミラーではなく、タカハシの天頂プリズムを使ったときのものです。と言うのも付属の天頂ミラーは完全に45°の角度になっていないのか鏡面精度の問題なのか不明ですが少し像が劣化するんですよね。上の評価で言うと-5くらい? になります。
ですので、ラプトル50に付属の天頂ミラー、K20㎜30倍で見ると評価70くらいなのですが、この70は普通に「月面が良く見えるね!」レベルなので、ラプトルの素晴らしいコストパフォーマンスがその時点で担保されています。しかし、光軸を確認しそれなりの天頂プリズムとハイゲンスを使えばさらに2段階くらいジャンプアップする、という潜在能力を内包してもいるのです。
さらに番外として、ラベンデュラ30㎜プロトタイプ、スタインハイル・ルーペなどを使うとごくごくわずがに月の輪郭に色がつくものの、コントラスト:105くらいになり、独特の強烈な見え方になることもわかりました。この状態でも月面キラキラは相当見えます。
さて、ここで一応結論です。
ラプトル50で確実に月面キラキラは見える!
ただし、一応光軸を確認の上、それなりの品質のダイアゴナル、さらに何らかの20~25㎜ハイゲンスアイピースを使うこと
ラプトル50に限らず、口径50~60㎜F12以上のアクロマート鏡筒をお持ちの方はハイゲンス・アイピースの導入によって同じことが成立すると思いますのでぜひお試しのほどを。特にサイトロンのD50、D50Lあたりは鏡筒の造りにもっとコストをかけていると思うので、さらに良い結果が得られる予感がします!
***おまけ***
***
というわけで、口径5㎝なりの高倍率性能も問題ない模様。本当にラプトル50は素晴らしい望遠鏡ですね。個人的にはこういう長焦点屈折に付属させるアイピースは低倍率も高倍率もハイゲンスにした方が絶対いいと思うんだけど、まあ短焦点屈折や反射と共通のアイピース(ケルナー等)を使うことでコストダウンできるわけだから難しい問題もあるんでしょうね。

これは入門機として非常に評価の高いものですが、5㎝F12というそのスペックが絶妙と言いますか、個人的に唯一無二と言っていいほどの魅力を感じる要素になっております。というのも
①アイピースにハイゲンス(対物がF12以上であることが使用条件)を使いたい立場としては最短の鏡筒でそれをギリギリクリアする「12」の値が素晴らしい
②アクロマートのアポ条件である「口径をDcmであらわした場合2.4D以上になること(5㎝の場合F12以上)」にも完全に合致
③月面キラキラ適性の高い5~6㎝の口径という条件も満たしている
などなど、まさに3拍子揃った
5㎝F12しか勝たん
という状態(笑)
というわけで、月が満ちてくるのももどかしく三日月を早速見てみます。

・・・!

いや、悪くはないんだけど何かスッキリしないんですよね? アクロマート+ハイゲンス独特の「ピントが合った瞬間に解像度とコントラストがブワッ!と来る感じ」がないと言うか・・・
で、次の日、光軸アイピースをつけて見てみると・・・

あーこれ光軸ズレてるやつですよね? しかもいろいろ見てると対物じゃなくて接眼筒が鏡筒に対してわずかに斜めになっている模様。当然その辺のアジャスト機構はないので、接眼筒を止めてあるビスを緩め、ビス穴の遊びを利用して傾きを修正しながら締め直す、という裏技対応で調整をおこないます。
ここで注意。自分はオークションでこのラプトル50を入手したのですが、取引相手にいろいろ感心しない内容があり、取り扱いが悪くて接眼部が曲がっていた可能性もあります。新品入手のラプトルならこういうことはないのではないかと個人的には考えています。
さて、完璧ではないけどそれなりに接眼筒のスケアリングを追い込み、五藤HM25㎜24倍にて近所の鉄塔をコリメート撮影してみますと・・・

おお! さらにiPhoneのズームで中央拡大。

これだっ! この解像度、端正とも言える像質こそ、アクロマート+ハイゲンスの真骨頂!
で、夜に上弦の月を見ると、ついにラプトル50真の実力が!


(左:五藤HM25㎜24倍 右:アストロHM6㎜100倍)
iPhoneによる上のコリメート画像では全く表現できていませんが、実物はこの10倍シャープでコントラストもよく、階調も豊かで非常に見ごたえがありました。しかもまだ半月の状態にもかかわらず明るい部分にはすでに月面キラキラの片鱗が感じられ、期待が膨らみます!
しかし軽量の簡易式な架台で使ってみると、フォーカシングに伴う振動でジャストのピント位置がつかみにくくなることもわかったので、後日3Dプリンターでラプトル50の専用アリガタを製作し、

同じスコープテック製のZERO経緯台に搭載しました。

そしてキラキラが顕在化して来るフェーズの月齢9、まずはCZJ25-H、24倍にて

来た! 例によって画像には全く写せてませんが、月面の一番明るい部分に
おなじみの月面キラキラが!
さらにクレーターの影のコントラスト、海の部分の階調と立体感、また少し色の濃い部分が汚れたような細かい質感で見えてくるなど月面上の情報量が物凄いことになっています!
この後、いろいろなアイピースを差し替えて見てみますが、CZJ25-Hを100とすると
100:五藤HM25㎜
95:オルビィスH25mm 、Aliの顕微鏡ハイゲンス、他のノーブランドハイゲンス
75:ラプトル付属のK20mm 、kenkoブランド等の銀プローセル
という感じでしょうか。CZJと五藤のハイゲンスは頭一つ抜けていますが100~95なら「完全に月面キラキラが見えている」と断言してよい状態。いやー、この見え味を多くの人が共有してくだされば月面キラキラの知名度も上がってきそうなのですが(笑)。
対して75レベルですと「まあ、見えなくもないよね?」って感じにかなりトーンダウンします。ちなみにこれらの評価はラプトル付属の天頂ミラーではなく、タカハシの天頂プリズムを使ったときのものです。と言うのも付属の天頂ミラーは完全に45°の角度になっていないのか鏡面精度の問題なのか不明ですが少し像が劣化するんですよね。上の評価で言うと-5くらい? になります。
ですので、ラプトル50に付属の天頂ミラー、K20㎜30倍で見ると評価70くらいなのですが、この70は普通に「月面が良く見えるね!」レベルなので、ラプトルの素晴らしいコストパフォーマンスがその時点で担保されています。しかし、光軸を確認しそれなりの天頂プリズムとハイゲンスを使えばさらに2段階くらいジャンプアップする、という潜在能力を内包してもいるのです。
さらに番外として、ラベンデュラ30㎜プロトタイプ、スタインハイル・ルーペなどを使うとごくごくわずがに月の輪郭に色がつくものの、コントラスト:105くらいになり、独特の強烈な見え方になることもわかりました。この状態でも月面キラキラは相当見えます。
さて、ここで一応結論です。
ラプトル50で確実に月面キラキラは見える!
ただし、一応光軸を確認の上、それなりの品質のダイアゴナル、さらに何らかの20~25㎜ハイゲンスアイピースを使うこと
ラプトル50に限らず、口径50~60㎜F12以上のアクロマート鏡筒をお持ちの方はハイゲンス・アイピースの導入によって同じことが成立すると思いますのでぜひお試しのほどを。特にサイトロンのD50、D50Lあたりは鏡筒の造りにもっとコストをかけていると思うので、さらに良い結果が得られる予感がします!
***おまけ***
ラプトル50で土星の細い輪が見えるかのチャレンジ
100倍であっさり見える(笑)
100倍であっさり見える(笑)
AstroHM6㎜、AstroOr6㎜:ほぼ全面にわたってシャープ、Orの方がわずかに良像範囲が広いか?
付属のf8㎜:中心像はHM、Orに劣らない鋭像とコントラスト! しかし視野の30%くらいから倍率の色収差はご愛敬。
木星チャレンジ
アイピースは、高橋TPL6mm、astroHM6㎜、astroOr6mm、(ビクセン・ダイナスコープの付属)f6mm。シーイングはあまりよくないが4つとも遜色なく良く見える(f6mmだけが良像範囲が非常に狭いものの)しいて言えばTPL6mmが他の3つよりわずかに明るい? とは言うものの中央の2本の縞が波打っているのがわかるのと、うっすらクリーム色に色づいて見えるくらい。3本目、4本目の縞があるような、ないような・・・
アイピースは、高橋TPL6mm、astroHM6㎜、astroOr6mm、(ビクセン・ダイナスコープの付属)f6mm。シーイングはあまりよくないが4つとも遜色なく良く見える(f6mmだけが良像範囲が非常に狭いものの)しいて言えばTPL6mmが他の3つよりわずかに明るい? とは言うものの中央の2本の縞が波打っているのがわかるのと、うっすらクリーム色に色づいて見えるくらい。3本目、4本目の縞があるような、ないような・・・
今日の条件では100倍は少し厳しい感じ。HM9㎜や12.5㎜での50~60倍程度の方が見やすかった。
それにしてもf6mmは大健闘。木星のような明るい惑星では中心と点対称な位置にゴーストが出るが、これは視野中心付近に惑星を置くための指標としてはケガの功名かとも(笑)
***
というわけで、口径5㎝なりの高倍率性能も問題ない模様。本当にラプトル50は素晴らしい望遠鏡ですね。個人的にはこういう長焦点屈折に付属させるアイピースは低倍率も高倍率もハイゲンスにした方が絶対いいと思うんだけど、まあ短焦点屈折や反射と共通のアイピース(ケルナー等)を使うことでコストダウンできるわけだから難しい問題もあるんでしょうね。
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