「ミード2045(10㎝F10シュミカセ)+SVBONY CLSフィルター+ASI294MC」で小宇宙(銀河)の電視観望を行います!
IMG_6144
かみのけ座、NGC4565 32秒露出
4565 32s3
16秒ではかなり露出不足だったので、32秒にしてみたら、ほぼ不満なく描写できました。F10なんで露出時間のかかるのは仕方がないですね・・・・・って?

ちょっと待ってくださいよ、山本さん!

これ、fl=1000mmなのですが、先日14㎝F3.1、SVBONY CLS fl=434mm 4秒露出の、中央拡大と↓
4565 8s
全体的な描写力や、星像のシャープさ等、ほとんど変わらないんじゃありませんか?

そーうなんです。

別の対象でも見てみましょうか。M51、fl=1000mm 32秒露出

m51 32s

fl=434mm 4秒露出
m51 8s


M104、fl=1000mm 32秒露出
m104 32s kakudai

fl=434mm 4秒露出
m104 8s

M64黒眼銀河 32秒露出
m64 kakudai
fl=434mm 4秒露出

m64kurome8s
いずれも、さすがにfl=1000mmのほうが少しいいかな? って気もするんですが、焦点距離が倍以上になっているのに、それに見合う効果が明らかに得られてないです。しかも露出も4秒に対し、4倍の32秒をかけているにもかかわらず、です。

いや、F3.1の4秒と、F10の32秒では単純な明るさでは明らかに負けますね。M101みたいな淡い対象だとfl=434mmのほうが見栄えがするくらいです。

fl=1000mm 32秒露出
m101 32s
fl=434mm 4秒露出

m101 8s2
これは、率直に言って非常に不本意な結果と言えます。

fl=1000mmの長焦点で導入に苦労し、F10の暗さで32秒の露出をかけて、同じような結果にしかすぎないんだったら、fl=434mmでルーズなアライメントでも導入楽勝、4秒の露出時間で小宇宙(銀河)を次々と観望できるほうがいいに決まっています。

どうしてこうなるかが良く分からないのですが、fl=1000mmで撮った日は非常に風が強くてシーイング最悪だったので、その辺の影響が出ているのかも知れないです。気流の落ち着いた日に再検証してみる必要がありますね。

でも、fl=434mmでの電視観望でも、これぐらい小宇宙(銀河)の構造が見られれば、一般向けには充分アピールできるような気がするので、これでいいのかなとも思います。

あと、おまけ。
10㎝F10シュミカセでのM13、8秒露出と
m3 8s
エスキモー星雲、4秒露出です。
es4s
エスキモーはひょっとして構造が見えるかと期待したんですが、単なる青緑の玉で終わってますね。