ZWO IR850 赤外フィルターです。
ZWOのカラーCMOSカメラと組み合わせると、赤外モノクロカメラとして機能するという、純正パーツにもかかわらず「裏技」的な使い方ができるものです。
こうなるそうです。この波長域ではRGBともに同じように感度があるので、カラーだけど白黒になるっていう理屈のようです。
今回は、このフィルターとカラーCMOSカメラの組み合わせで、cockatooさんがやっておられる東京都心での銀河撮影に準じた結果が電視観望で得られたらいいな、という企画になります。
さて、さっそく、「SP140SS+クローズアップレンズNo4(合成fl=437mm、合成F3.1 仕様)+ ASI294MC + AZ-GTi経緯台+SharpCap」による電視観望でM51を見てみます。
空はギリギリ2等星が見えるものの、薄曇りであまりよい条件ではありませんが、赤外ならひょっとして・・・・? という期待を込めて、8秒露出。
うーん、出てることは出てるけど、暗いです。かなり強調処理をしているのですが・・・これはもっと露出をかけないとダメみたいですね。結果を出すには露出時間をそれなりにかけて天体写真モードで撮り切る根性が必要な気がします。
というわけで、いきなりの企画倒れにややへこみながらも、気を取りなおしてフィルターをいつものQBPに交換します。同じく8秒露出。
小宇宙の青い腕のなかに赤いHⅡ領域が点在している
が表現できているのではないでしょうか!?
勢いづいて、続いてM101、回転花火。同じく8秒露出
M101みたいな淡い対象は薄曇り状態では厳しいか・・・しかし、M101って空の条件に敏感に反応するので、その日の条件でどのレベルまで電視観望のパフォーマンスを発揮できるかを想定するのにいいかもしれませんね。
NGC4565、ニードル・ギャラクシー。8秒露出
M104、ソンブレロ。8秒露出。
平日なので、本日はこれまで。
とりあえず、小宇宙(銀河)の電視観望もQBPの使用が確定になって来たでしょうか。
コメント
コメント一覧 (4)
uwakinabokura
がしました
近赤外疑似カラー用として面白いかもと思いました。
私はもともと星まつり以外遠征することがなく、通勤時間が無くなった分、家での撮影機会が増え、今年は系外銀河撮影ばかりやっています。
uwakinabokura
がしました