ビクセンのバローT使用でジフラクションリングが見えた、5cmF4NEWTONYですが実際に眼視に使った場合の性能はどうなのでしょうか。薄曇りですが時折、月や木星、土星が顔をのぞかせる環境で試してみました。
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もう結論から言います。

ちゃんと月惑星に使える結像のシャープさがあります。

満月の端っこの方の細かいクレーターとか、木星の模様が見えます。土星の輪郭のクッキリ。ただし雲を通してなので像が暗く、カッシニまでは確認できませんでした。しかし、ちゃんと晴れた条件ならカッシニも確認できそうな感じがしました。

ただし、このパフォーマンスを発揮するには2つ条件があります。

①ビクセンのバローTをレンズのみアイピースバレル先端にねじ込んで使う(拡大率1.7倍)こと。
ミードのバローも使って見ようとしたのですが、レンズのみがバレル先端にねじ込めずダメでした。また、バローなしの状態では、例えば10倍とかの低倍率でもピントがしっかり合わないです。この辺はさすがF4の球面鏡と言えます。

②このシステムに相性の良いアイピースとを使用すること。
アイピースとの相性があってどれでも良く見えるわけではありませんでした。第一、合焦せず使用不能のアイピースも多かったです。バローT直接ねじ込みとの併用で実際によく見えたのは

SVBONY62° 23mm非球面 15倍 瞳径3.5mm
シリーズ500 PL10mm 34倍 瞳径1.5mm
ビクセンLV4mm 85倍 瞳径0.6mm (SR4mm 85倍もわずかに劣るものの及第点)

などです。今後はこれらを常用していくことになると思います。
特筆すべきはLV4mmですね。こういうスマイスレンズを使用したアイピースはバローと相性が悪い、というのがセオリーですが、バローTとの組み合わせでは非常にシャープな結像を示しました(ちなみに、LV2.5mm136倍はさすがに倍率が高すぎて見にくかったです)。
火星は見られませんでしたが、おそらく模様の検出はできるのではないか、という手ごたえがありました。

ということで、少々使いこなしが必要ですが、うまくやればかなり高いパフォーマンスを発揮しそうです。しかし、このNEWTON野郎、やはり見た目とは裏腹のワイルドな本質を秘めているようです!