順調に開催を重ねております、Web会議「双天会」ですが、新しいレギュレーションの「オープン双天会」の第2回をおこないました!
今回、開催を1時間早めて、20:00スタート、40分×3、30分×1で2時間30分にわたる会議となりました。今回は天候の関係で残念ながらNickさんによるナイトビジョンの中継はなし。
雲の間に月が出ていたので、中断を挟んだ2回目の40分は、NEWTONY生中継からスタート。

フィルターレス改造のSV305で画像を撮っているんで、色がおかしくなっている上にシャープネスも今一つですね。これは室内から窓越しに撮っているんですが、窓を開け閉めしてシャープネスの変化を検証したりしました。5cmくらいの小口径ではガラス越しで見る「被害」は少ない+窓ガラスを介するとピント位置が移動するなどのことがわかりました。
この後はあらかじめ設定していたテーマを順不同に展開しながらフル雑談という感じで会議が進行。あまりに多くの話題が出てまとめきれないので、テーマごとに意見を箇条書きすることでお茶を濁そうと思います(笑)
* 中央遮蔽の大きい光学系でも惑星の模様のコントラストは上げられるか?
ツアイスのマクカセで中央遮蔽が大きいのに惑星の模様のコントラストが非常によく見える。迷光処理の丁寧さとかもあるだろうが、コントラストには光学面の研磨の滑らかさが効いているのではないか。これは波面誤差とはまた別の数値に現れない部分。鏡面研磨の名人の手がけた鏡はこの辺が非常に優れているかも知れない。ザンブト鏡なども別世界。
* 今後、星まつりやスターパーティは開催できるか?
現状ではやはり再開は難しいだろう。観望会もことごとく中止になっている。観望会などで感染防止のアイディア、メガネ着用の人はいいとして100円ショップ等の伊達メガネ等を使用し、アイレリーフの長いビクセンLV等のアイピースを使用する。15㎝幅のラップをメガネじゃない裸眼の人は自分で取ってもらってそれを通して見る。やっぱり電視観望が一番かなと言う話にもなっている。Web会議でのナイトビジョン中継が最強か? 人数も10人くらいに絞っていく必要がある。
* 大口径ドブソニアンの導入と運用上の問題
大口径の運用にあたっては運搬や収納なのどの事前プランがないと難しい。マンション等では出入り口の間口の問題で45㎝より大きな口径は出し入れが実質不可能かも。特に木製のロッカーボックスはかさばるので金属製のほうがコンパクトかも。ドブソニアンではないが大型の赤道儀に大型の鏡筒を載せるのは持ち上げる高さが高いので危険だし腰などを痛めやすい。ペンタックスのMS-5赤道儀など本来移動して使うものではないものを運搬して使う場合は注意が必要。赤道儀が伸縮式のピラーに載っていればそのリスクが少なくて済む。
ZWOからASI462という現時点で赤外感度の高いCMOSカメラが発売された。もっと感度の高いものも出るかもしれないが、現状でベストのこれを買おうかどうしようか。赤外利用は光害やシーイングの影響を受けにくい。もっと長い波長が利用できるようになれば天候さえ超越する可能性がある。
ZWO ASI462の分光感度曲線はこれ
で、最後は
自動導入でないと見つからない天体も多い。稼働できる時間が限られている以上、自動で多数の天体を次々に見ていかないと時間がもったいない。手動で次々と導入で切るスキルを獲得するにはかなりのフィールドワークが必要。手動導入スキルを獲得する過程や導入自体が楽しいという文化。自動導入はともかくモーター駆動がまだるっこしくて仕方がない。自動と手動の中間と言うかskysafariと連動させて表示された天体を次々と手動で入れて行くのがベスト。望遠鏡を操る楽しみは手動導入にしかないので観望会での子供さんに操作させて月とか入ると非常に喜んでもらえる。
今後「オープン双天会」は月1回の開催に定例化し、さまざまな別オプションを臨時開催していく展望で会議の参加者の方にはインフォーメーションをおこない、22時30分ごろ終了。
今後ともご参加のほどよろしくお願いいたします!



コメント
コメント一覧 (21)
これ、ちょっと食い足りなかったような…
波動光学的MTFとか、光学面での散乱光の性質とか、スパイダーによるスパイクの影響とか、鏡筒構造とか…
一筋縄では行かないテーマなだけに、あの席のメンバーがお持ちの知見はもっと伺ってみたかった気が。
またどこかで話題に出ることを期待しています。
uwakinabokura
が
しました
コレ、私も一票を投じます。光が一点に集まるかどうかという収差補正&ストレール比的な話のほかに、
「光の可干渉性がどれだけ担保されているか」という観点があるんじゃないか、と思っています。
収差でピンボケしてても可干渉性が良いと回折環はハッキリしてきて、惑星面の模様などは良く見える、ということは単レンズで経験したのでありました。
そして定評あるCZJなどは、収差補正も可干渉性も、たしかに良いな、と。
uwakinabokura
が
しました
望遠鏡のコントラストについて、散乱光、迷光のアイピースへの入射が一番影響していると考えています。
屈折はレンズ-空気面の散乱はほとんど接眼方向、鏡筒内には向かわず、さらに筒内はバッフルで光路外の迷光を遮光しています。反射は鏡-空気面の散乱の多くが接眼方向、鏡筒内に向かいます。バッフルで低減できますが、屈折ほどバッフルのふところを稼げません。鏡の散乱光を徹底的に減らすには反射率アップ、面肌平滑化、理想形状化が効きます。しかし干渉計では柚子肌でもストレール比を高く出せます。フーコーテストで滑らかな鏡は理想と思われますが、鏡研磨には干渉計のほうが便利というジレンマ。また反射メッキ面の面肌も効いてくるでしょう。
zeissメニスカスはおそらくバッフルが徹底しているのでしょう。しかしネットで見る鏡面やメニスカスレンズはタカハシのMTシリーズと比べて、特別に滑らかという印象ではないです。
ちなみに、写真レンズは10枚以上のレンズを組み合わせ、ガラス-空気界面も5回以上通過しますが、透過率はかなり高いです。反射鏡で合わせ鏡をして同じだけ界面を通過させたらかなり減光していることでしょう。この差がほぼほぼ散乱光になっているのでは?
長文失礼しました
uwakinabokura
が
しました
Cloudy Nightでは迷光について10年以上前から議論されており、主鏡の周りや接眼筒にバッフル設けたり、そのバッフルの材質を色々試したりしています。
一例↓
https://www.cloudynights.com/articles/cat/articles/optical-theory/stray-light-control-in-newtonian-telescopes-r2006
また、Sky&Telescope誌でも接眼部の反対側の構造を工夫して迷光防止を図っていたことを記憶していますので、それについては記事を見つけ次第、翻訳して紹介しますね。
uwakinabokura
が
しました