NEWTONYは5cmF4の球面鏡なのでそのままでは高倍率性能が厳しく、バーローを補正レンズとしたJONES-BIRD光学系にしたりしていましたが、今回、球面鏡を放物面化する企画を考えてみました。
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と言っても放物面鏡に換装するわけではありません。ノーマルの球面鏡の中心を圧迫してへこませ放物面にしようという計画です。

この実験には、OリングとCクランプを使います。
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Oリングは主鏡セルに置いて主鏡を鏡周で支え、Cクランプでセンターマークを貼った主鏡の中心を圧迫するという手順になります。
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Cクランプの鏡に当たる部分にはワッシャをテープで貼りつけています。組み立てるとこんな感じになります。
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この状態でCクランプを締め込んで、主鏡の中央をへこませまることになります。
フーコーテスターでナイフエッジ画像を撮ってへこみ状況をチェック。
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うーん、これはどうかな?
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非球面にはなっているけど、なんか均等になっていないような気も・・・・
一応鏡筒に入れてみます。
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このようなレイアウトができるのも鏡筒が開放できるNEWTONYならではですね!
室内で、人工星を見てみたところ、やはり非点収差が出てしまいました。やっぱりダメか・・・

Cクランプを外してみたところ、締め込みの時にワッシャがズレて中心を押してなかったですね。それじゃあ、均等に歪まないのも道理。Cクランプでは締め込みの時にどうしても中心がずれるので構造的に難しいようです。

取りあえず、Cクランプではうまくいかないことがわかったので、やはり斜鏡スパイダーみたいな形で剛性の高い金具を主鏡の上に置いて正確に中央を圧迫するしかなさそうでしょうか? もしくはアメリカでやられているような鏡の裏側からの真空引き?
このテーマについてはもう少し検証を重ねる必要がありそうですね。

言うまでもないですが、今回自分がやった方法では鏡面メッキをハンパなく痛めますので、当然のこと
ながら非推奨となります(笑)。